将棋の
八大タイトルの
1つ「
竜王戦」の
最終局が
山口県下関市で
始まり、
羽生善治竜王が、
勝てばタイトルの
獲得数が
前人未到の
通算100
期と
なる一方、
敗れれば
平成3年以来の
無冠となる
大一番の
対局に
臨んでいます。
将棋の
第31
期竜王戦は、
タイトルを
保持する
羽生善治竜王(48)と
挑戦者の
広瀬章人八段(31)が
3勝3敗の
五分のまま
最終局を
迎えました。
対局は山口県下関市の旅館で午前9時から始まり、招待者や報道陣などおよそ60人が2人の最初の一手を見守りました。
先手は広瀬八段で、1分余り考えたあと、飛車の先の歩を突きました。これに対し、後手の羽生竜王も、50秒ほどして同じく飛車先の歩を突いていました。
この最終局に勝ったほうが七番勝負を制し、羽生竜王は、勝てば平成元年から積み上げてきたタイトルの獲得数が前人未到の通算100期に達します。
一方で、敗れれば現在ただ1つ保持している竜王のタイトルを奪われ、平成3年から27年間続けてきたタイトル保持者の地位を失って無冠となります。
対局はそれぞれ8時間の持ち時間で行われ、21日の午後までかかる見通しです。