フィリピン
南部の
ミンダナオ島沖で
日本時間の29
日午後、マグニチュード7.0の
地震があり、ハワイに
ある太平洋津波警報センターは
一時、
震源に
近いフィリピン
などの
沿岸で
津波の
おそれがあるとして
注意を
呼びかけましたが、
その後、
解除しました。USGS=
アメリカの
地質調査所によりますと、
日本時間の29
日午後0時39
分ごろ、フィリピン
南部の
ミンダナオ島沖で、
地震の
規模を
示すマグニチュードが7.0の
地震がありました。
震源は、ミンダナオ島の最大都市ダバオから南東におよそ180キロの沖合で、震源の深さは60キロと推定されています。
地質調査所は、地震のマグニチュードについて当初、7.2などと発表しましたが、その後、7.0に修正しました。
ハワイにある太平洋津波警報センターは一時、震源に近いフィリピンとインドネシアそれにパラオの沿岸で、最大で30センチの津波のおそれがあるとして注意を呼びかけましたが、その後、津波は観測されず、津波のおそれはなくなったとして呼びかけを解除しました。
一方、フィリピンの防災当局やダバオの警察によりますと、これまでのところ、この地震によるけが人や建物への被害などの情報は入っていないということです。
「5分くらい揺れが続いたように感じた」
フィリピン南部のミンダナオ島沖で起きた地震について、震源からおよそ180キロ離れたミンダナオ島最大の都市、ダバオの沖合いにある島のホテルの従業員はNHKの取材に対し、「5分くらい揺れが続いたように感じた。宿泊客は全員無事だ」と話しました。
また震源からおよそ130キロ離れたミンダナオ島のマティにあるホテルの従業員は、「自分は揺れを感じなかったが、周りの人は大きな揺れだったと話していた。建物に被害はなく、津波も起きていないようだ」と話しました。
日本 潮位変化の可能性も被害の心配なし
気象庁によりますと、この地震で日本では多少の潮位の変化があるかもしれませんが、被害の心配はないということです。
また、気象庁は、震源の近くで津波が発生するおそれがあるとして、周辺の各国に「北西太平洋津波情報」を発表しました。