麻生副総理兼財務大臣は
3日、
少子高齢化問題について、「
子どもを
産まなかったほうが
問題だ」と
述べ、
野党側から「
人権感覚がない」
などと
批判を
受け、
4日、
発言を
撤回しました。
麻生副総理兼財務大臣は
3日、
福岡県芦屋町で
講演し、
少子高齢化問題について「
今、
年を
取ったやつが
悪いとか
言っている
変な
野郎が
いっぱいいるが、
それは
間違っている。
子どもを
産まなかったほうが
問題だ」と
述べました。
これについて、立憲民主党の辻元国会対策委員長は4日、記者団に対し、「子どもを産めない人たちや、持たない人たちへの配慮がないだけでなく、全く問題の本質がわかっていない。もう『麻生節』では済まされず、人権感覚が全くない」と批判しました。
さらに、衆議院予算委員会でも野党側が批判し、麻生副総理は「発言は『少子高齢化の問題は1つにくくられているが、高齢化とか長寿化が問題というよりは、少子化のほうが社会・経済の活力とか社会保障などの脅威となる』ということを申し上げたものだ」と説明しました。
そのうえで、「発言の一部だけが報道されて、本来の趣旨が伝えられずに誤解を与えるようになったのだと思う。発言は気をつけたいし、誤解を与えたとすれば撤回させてもらう。家族の在り方に関する多様性が尊重されるべき点や、子どもを産みやすく育てやすい環境を作っていくことが重要だという点は当然だと考えている」と述べました。