富士山は将来、噴火する可能性がある火山です。富士山には毎年夏の間、約30万人が登ります。噴火する可能性が高くなって危険なとき、山にいる人たちに逃げるように早く知らせることがとても大事です。9月の御嶽山の噴火では、山にいた多くの人が亡くなったからです。
静岡県は、富士山が噴火する可能性が高くなったとき、静岡県側から登っている人の携帯電話にメールを送ることにしました。来年の3月までに自動でメールを送ることができるようにします。メールは、気象庁から富士山が「入山規制(=山に入ってはいけない)」になるという情報が出たときに送ります。
携帯電話の会社によると、夏の間は、電波を伝えるアンテナを特別に立てています。このため、登っていく道の近くでは頂上でもメールを受けることができます。
富士山では今まで、気象庁の情報を放送などで知らせることはできましたが、山にいる人たちに自動で知らせることはできませんでした。