「電子黒板」は、パソコンの図や写真、ビデオなどを黒板の画面に映すことができます。また、図などを動かしたり、字を書いたりして画面に映すこともできます。電子黒板を使うと、分かりやすい授業ができるため、多くの小学校や中学校で使い始めています。
会計検査院(=国のお金の使い方を調べる役所)は、電子黒板を使っている約6200の小学校と中学校が、1か月のうち、授業でどれくらい使ったか調べました。その結果、電子黒板を十分に使って授業をした割合が10%より少なかった学校は、全体の約60%ありました。このうち1600の学校では、DVDを見せただけでした。
会計検査院が、9万人の先生に電子黒板を十分に使わない理由を質問すると、「使い方が難しい」とか「何に使ったらいいかよくわからない」などの意見がありました。
会計検査院は、電子黒板の使い方をもっとよく考えるように文部科学省に伝えると言っています。