ウクライナ
軍の
参謀本部は
製鉄所での
戦闘任務は
終わったとしていて、ロシア
軍は
近くマリウポリを
完全に
掌握し、
東部でのさらなる
攻略を
目指しているとみられます。
こうした中、ロシアの国営通信社によりますとロシアのプーチン政権で都市開発などを担当するフスヌリン副首相が18日、ウクライナ南東部ザポリージャ州の都市メリトポリを訪れました。
ロシア側は、メリトポリを掌握したと一方的に主張していて、フスヌリン副首相は、「ロシアとつながる道路を整備する」と述べ、ロシアと支配地域を結ぶ道路の建設を進めていく考えを示しました。
さらに、メリトポリの住民に対しては「今月にもルーブルで年金と給料が支払われる」と述べウクライナの通貨フリブニャではなくロシアの通貨ルーブルで支払いが行われると主張しました。
そして「メリトポリの展望はロシアの一部になることだ。併合の可能性のために最大限支援したい」と述べました。
フスヌリン
副首相は、
今月8
日には
東部マリウポリを
訪れ、
港の
復興などについて
親ロシア
派の
勢力と
協議したとしていて、ロシアとしては
道路や
港などのインフラ
整備を通じて支配の
既成事実化を
進めて
いくねらいが
あるとみられます。
一方、アメリカ国防総省の高官は、ウクライナ第2の都市、東部ハルキウ周辺で「ウクライナ軍の部隊は引き続き、ロシア軍の部隊を国境に向けて押し返している」と述べました。
マリウポリのボイチェンコ市長も18日、NHKのインタビューで「時期が来れば反撃に転じる。われわれが勝利し、私自身も必ずマリウポリに戻る」と述べてマリウポリを奪還する決意を示しました。
ウクライナ軍は欧米各国から軍事支援も受けて徹底抗戦の構えを崩しておらず、戦況は予断を許さない状況が続きそうです。