Jリーグの
野々村芳和チェアマンがことし3
月に
就任して
以降、
最も力を
入れて
進めてきた
取り組みの1つが
声を
出しての
応援を
再開できる環境を
整えることです。
政府の基本的対処方針では大声を出さないイベントは収容定員の100%まで観客を入れることができますが、大声を出すイベントの場合は収容率を50%としなければなりません。
さらに今シーズンのJ1の入場者数は1試合平均で1万2517人と3年前のシーズンと比べて6割程度にとどまっていて、コロナ禍での集客はJリーグでも依然として大きな課題になっています。
それでも野々村チェアマンは、サッカー観戦の大きなだいご味である、声を出しての応援ができる環境を整えられれば長期的にはファンの増加にもつながると考えていて今回、再開に踏み切りました。
これについて野々村チェアマンは「サッカーを作品と考えるとお客様が作ってくれる熱量は重要な要素になる。その作品を見たいから新しいファンが来てくれるという側面もある」などと話しています。
一方で「声を出さずに観客を100%入れたいというJリーグのクラブももしかしたらあるかもしれない。クラブが選択できるような条件をいかにリーグとしてそろえられるかが重要だ」とも話していて試合を主催するクラブ側が声を出しての応援をいずれかを選択できる環境を整えたいという考えも示していました。
不織布マスクなら 飛まつ96~99%抑えられる
Jリーグの
調査に
協力してきた
産業技術総合研究所と
慶応大学の
奥田知明教授は
先月下旬、
声出し応援による
飛まつの
飛び
方を
調べた
結果、
不織布のマスクを
着用すれば96%から99%まで
抑えられることをまとめています。
具体的にはリズムに合わせてチームや選手の名前を大声で叫ぶ「コール」をしたり「チャント」と呼ばれる応援歌を歌ったりした場合、どのくらいの飛まつが拡散するかを実験し、マスクを着けない場合と不織布のマスクを着用した場合、それにウレタン製のマスクを使った場合の3つのパターンで比較しました。
その結果、不織布のマスクを着用するとマスクなしに比べて空気中に飛散する3マイクロメートルから9マイクロメートルの微細な粒子のうち、96%から99%が抑えられたことがわかりました。
ウレタン製のマスクでカットできた粒子はマスクなしと比較して83%から89%だったということです。
奥田教授は「不織布マスクを適切に着ければたとえ大声で応援しても飛まつの量がかなり抑えられることがわかった」としています。
そのうえで「これから暑くなる季節の中で、通気性が悪いとか、熱中症の危険があるとか、飛まつを抑えること以外も考えることが必要だ。いろんな人がそれぞれの知恵を出し合って考えていきたい」と今後の課題についても指摘していました。
“声出し応援” 段階的に導入
Jリーグは11
日のカシマスタジアムでの
試合以降、
声を
出しての
応援を
段階的に
導入して
いくことを
決めています。
12日は東京・調布市の味の素スタジアムで行われるJ2のリーグ戦でも11日と同じように最大3000人、声出し応援ができる座席を設けます。
第2段階としては来月上旬に行われる合わせて6試合で最大7000人、声出し応援ができる座席を設けるということです。
来月2日に秋田市のソユーススタジアム、水戸市のケーズデンキスタジアム水戸、それに山形県天童市のNDソフトスタジアム山形でそれぞれ行われるJ2のリーグ戦3試合と、6日にカシマスタジアム、味の素スタジアム、それに横浜市の日産スタジアムで行われるJ1のリーグ戦3試合がその対象になります。
産業技術総合研究所の協力を得て、声出し応援のエリアでの二酸化炭素の濃度の調査なども実施し、試合を適切に運営できるかどうかを検証したうえで8月には希望するクラブが声出しの応援を導入できる環境を整えたいとしています。
サポーターは「ワクワク」「久しぶりなので楽しみ」
スタジアムでの
声を
出しての
応援が
再開されることになったサッカーのJリーグの
鹿島アントラーズとアビスパ
福岡の
試合には、
大勢のサポーターが
訪れました。
アントラーズのサポーター歴30年という茨城県鹿嶋市の女性は「これまで拍手で精いっぱい応援してきたが、やはり声出しをしたかったのできのうからワクワクしていた。久々の声出し応援なので体力が続くか少し不安だが、しっかり復習して練習した。声を出す応援をすることで選手たちに伝わる思いがあると思う」と話していました。
つくば市から家族で応援に来た10歳の女の子は「久しぶりなので楽しみです。たくさん声を出して応援したいです」と話していました。
また、アントラーズ創設以来のサポーターだという40代の男性は「これまでなかなか声が出せなくてもどかしい思いがあった。手拍子で後押しできたが、声を出せないとスタジアムの盛り上がりも違うので、声を出したいなと思っていた。待ちに待った声出しなので思い切り声を出したい」と話していました。
声出し応援のルール
Jリーグが
定めたガイドラインによりますと、
声出し
応援の
定義は「
観客席において
通常よりも
大きな声量で
反復・
継続的に
声を
発すること」とし、
得点の
時などの
一時的な
歓声は
それにあたらないとしています。
声出し応援のエリアではリズムに合わせてチームや選手の名前を大声で叫ぶ「コール」をしたり、「チャント」と呼ばれる応援歌を歌ったりできますが、不織布のマスクを着用し、原則、ピッチの方向を向いて声を出さなければならないとしています。
座席の配置は現状では少なくとも前後左右1席ずつ空けなければならず、第1段階の2試合では前後1列、左右1席を空けて収容率25%とし、最大3000人まで入ることができます。
例外的にピッチの方向を向かずに応援することが許されている応援団のコールリーダーについては2メートル四方の距離を確保する必要があるということです。
一方で指笛やトランペットなど飛まつを拡散させるリスクのある応援や、ハイタッチをしたり肩を組んだりして人と接触する応援は依然として禁止されています。
また、声出し応援エリアへの食事やアルコール飲料の持ち込みも禁止されています。
米FRB 利下げを見送り 政策金利の据え置き決定 5会合連続
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Source: NHK
245
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