日本新聞: 【解説動画】ウクライナ戦況厳しく“火力足りず” 重要局面か

【解説かいせつ動画どうが】ウクライナ戦況せんきょう厳きびしく“火力かりょく足たりず” 重要じゅうよう局面きょくめんか

Jun 15, 2022 15:06

Furigana

ロシア軍ぐんはウクライナ東部とうぶルハンシク州しゅうの完全かんぜん掌握しょうあくを目指めざしていて、激戦げきせん地ちとなっているセベロドネツクでは攻防こうぼうが続つづいていますが、ウクライナ政府せいふからは厳きびしい発言はつげんが相次あいついでいます。

ゼレンスキー大統領だいとうりょうはウクライナ兵へいの死者ししゃ数すうについて今月こんげつ1日にち、「東部とうぶで1日にち60～100人にんの兵士へいしが死亡しぼうしている」と発言はつげんしていましたが、9日にち、ポドリャク大統領だいとうりょう府ふ顧問こもんはBBCのインタビューで「一いち日にち100～200人にんの兵士へいしが死亡しぼうしている」と発言はつげんしました。

その理由りゆうとしてあげられているのが、圧倒的あっとうてきな火力かりょくの差さです。

油井ゆい秀樹ひできキャスターの解説かいせつです。

（動画どうがは2分ふん36秒びょうです。データ放送ほうそうではご覧ごらんになれません）

ウクライナ国防省こくぼうしょうの幹部かんぶは、イギリス紙しの取材しゅざいに対にたいして「今いまは砲撃ほうげき戦せんだ、われわれは大砲たいほうで負まけている。ロシアはウクライナの10～15倍ばいの大砲たいほうを保有ほゆうしている」と発言はつげんしました。

さらに12日にちにはウクライナ軍ぐんのザルジニー総そう司令しれい官かんがアメリカ軍ぐんのミリー統合とうごう参謀さんぼう本部ほんぶ議長ぎちょうと電話でんわで会談かいだんした際さいに「火力かりょくが10倍ばい違ちがう」と訴うったえ、できるだけ迅速じんそくに追加ついかのりゅう弾だん砲ほうの供与きょうよを求もとめました。

アメリカとイギリスはりゅう弾だん砲ほうよりも射程しゃていが長ながい「高こう機動きどうロケット弾だんシステム」や「多連装たれんそうロケットシステム」の供与きょうよを決きめているものの、アメリカの供与きょうよは4基きにとどまっていることから、ウクライナ政府せいふからは火力かりょくが足たりないという懸念けねんの声こえが出でています。