またEU=ヨーロッパ連合の執行機関、ヨーロッパ委員会がウクライナの「加盟候補国」としての立場を認めるよう加盟国に勧告したことについて、今週開かれる首脳会議で協議されるという見通しを示したうえで「本当に歴史的な1週間が始まる」と述べました。さらに「われわれはロシアの敵対的な行動がウクライナだけでなくほかのヨーロッパの国々に対しても、まさに今週強まると予想すべきだ」として、ロシアからの圧力に警戒を呼びかけました。
ロシアによるウクライナへの軍事侵攻開始から今週24日で4か月となる中、戦闘は長期化しています。ロシア軍はウクライナ東部ルハンシク州の完全掌握に向けてウクライナ側の州内の拠点となっているセベロドネツクを包囲しようと攻撃を続けています。 ロシア国防省は19日、ルハンシク州の親ロシア派勢力とともにセベロドネツク郊外の集落を掌握したと発表しました。
激戦地となっているルハンシク州のセベロドネツクについて地元のハイダイ知事は19日、ウクライナメディアとのインタビューの内容をSNSに投稿し「セベロドネツクの大部分はロシア軍に掌握されている。セベロドネツクや周辺の地域にロシア軍が戦力を集中させている」としています。 ハイダイ知事はウクライナ側が拠点とするセベロドネツクの「アゾト化学工場」にウクライナ側の兵士とともに子ども38人を含む市民568人が取り残されていると明らかにしていて、ウクライナ側が徹底抗戦する姿勢を示す中、こうした人たちの安全な避難が課題となっています。
ロシア国防省 セベロドネツク郊外の集落を掌握したと発表
ロシア軍 ウクライナ軍の施設攻撃
ロシア軍の攻撃による被害の状況 地元知事がSNSに投稿
ウクライナの各地でロシア軍とウクライナ軍が戦闘を続けていて、大勢の市民が国外へ避難しています。戦闘の状況や関係各国の外交などウクライナ情勢をめぐる20日(日本時間)の動きを随時更新でお伝えします。
(日本とウクライナ、ロシアのモスクワとは6時間の時差があります)
ゼレンスキー大統領「ロシアの敵対的行動 ヨーロッパにも」