小笠原村によりますと、10日から父島と母島にそれぞれ開設していた避難所のうち、母島は雨があがったとして、午前8時に避難所を閉鎖しました。
一方、父島の避難所には、午前11時現在で島民や観光客25人ほどが自主的に避難しているということです。
台風7号による、けがなど人の被害は、これまでのところ確認されていないということです。
父島で宿泊施設やガイドツアーを運営している「小笠原エコツーリズムリゾート」代表の竹澤博隆さんは、NHKの取材に対し「風が強い時には、ふんばっていてもよろけてしまうようなすごい風だった」と話しています。
竹澤さんが12日朝に撮影した映像からは、農業用ハウスが風でめくれあがって破けている様子や、排水溝から水があふれ出している様子がうかがえます。
また、港に係留されている船も、時折、高い波が押し寄せ大きく揺れていました。
竹澤さんは「排水溝から水があふれていて、道路も歩道の高さ近くまで冠水してるところがありました。根元から折れた木もたくさんあって、あちこちに落ちていました。風が強い状態がまだ続くみたいなので、きょうは待機するしかないです」と話していました。