Báo tiếng Nhật: 安倍元首相銃撃 “1回目発射まで9秒ほどこの間の対応検証へ”

安倍あべ元もと総理そうり大臣だいじんが演説えんぜつ中ちゅうに銃撃じゅうげきされ死亡しぼうした事件じけんで、逮捕たいほされた容疑ようぎ者しゃが当初とうしょ立たっていた歩道ほどうから車道しゃどうに出でて歩あるき出だし、1回かい目めの発射はっしゃをするまでの9秒びょうほどの間まに元もと総理そうり大臣だいじんから7メートルの距離きょりまで近ちかづいていたことが分わかりました。警察けいさつ当局とうきょくは不審ふしんな行動こうどうと認識にんしきして制止せいしすべきだったとして当時とうじの対応たいおうを検証けんしょうすることにしています。

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1回かい目め発射はっしゃ元もと首相しゅしょうから7mの距離きょり

今月こんげつ8日にち、奈良なら市しで演説えんぜつをしていた安倍あべ元もと総理そうり大臣だいじんが銃じゅうで撃うたれて死亡しぼうし、警察けいさつは奈良なら市しに住すむ無職むしょくの山上やまがみ徹也てつや容疑ようぎ者しゃ（41）を逮捕たいほして殺人さつじんの疑うたがいで捜査そうさしています。

警察けいさつ当局とうきょくによりますと、山上さんじょう容疑ようぎ者しゃは演説えんぜつが始はじまった当初とうしょ、安倍あべ元もと総理そうり大臣だいじんの斜ななめ後うしろにある歩道ほどう上じょうに立たっていましたが、その後そのご、車道しゃどうに出でて歩あるき出だし元もと総理そうり大臣だいじんから7メートルの距離きょりまで近ちかづいて1回かい目めの発射はっしゃをしたということです。歩あるき出だしてから1回かい目めの発射はっしゃまでは9.1秒びょうありました。

2回かい目め発射はっしゃ元もと首相しゅしょうから5mの距離きょり

さらに2.6秒びょうの間まに進すすんで元もと総理そうり大臣だいじんから5メートルの距離きょりで2回かい目めの発射はっしゃをしたということです。

警察けいさつ当局とうきょく “1回かい目め発射はっしゃまで9秒びょうほどこの間このかんに制止せいしすべきだった”

山上さんじょう容疑ようぎ者しゃが手製てせいの銃じゅうを取り出とりだしたのは発射はっしゃの直前ちょくぜんとみられますが、警察けいさつ当局とうきょくは車道しゃどう上じょうを歩あるき警備けいび対象たいしょうに近ちかづく動うごきは不審ふしんな行動こうどうと認識にんしきすべきであり、この9秒びょうほどの間まに制止せいしすべきだったとして当時とうじの対応たいおうを検証けんしょうすることにしています。

警備けいびの問題もんだい点てんは…

事件じけんを受うけて警察庁けいさつちょうは12日にち、当時とうじの警備けいびの問題もんだい点てんを検証けんしょうするチームを立たち上あげました。来月らいげつ中ちゅうに結果けっかを取とりまとめ、要人ようじんなどの警備けいびの見直みなおしを進すすめることにしています。

「1回かい目めの銃声じゅうせいで初はじめて不審ふしん者しゃを認識にんしき」

逮捕たいほされた山上さんじょう容疑ようぎ者しゃは安倍あべ元もと総理そうり大臣だいじんに斜ななめ後うしろから歩あるいて近ちかづき、数すうメートルの距離きょりで銃じゅうを2回かい発射はっしゃしたとみられています。

警察けいさつ当局とうきょくによりますと、当時とうじ、現場げんばで警備けいびに当あたっていた複数ふくすうの警察官けいさつかんが「1回かい目めの銃声じゅうせいが聞きこえて初はじめて不審ふしん者しゃを認識にんしきした」という内容ないようの説明せつめいをしているということです。

“対応たいおう要領ようりょうに沿そった行動こうどうとっていなかったか”

また元もと総理そうり大臣だいじんに低ひくい姿勢しせいをとらせるなど、警察けいさつの対応たいおう要領ようりょうに沿そった行動こうどうをとっていなかったとみられるということです。

警察庁けいさつちょうが検証けんしょうチーム立たち上あげ

こうした事態じたいを受うけて警察庁けいさつちょうは12日にち、露木つゆき康浩やすひろ次長じちょうをトップとする検証けんしょうチームを立たち上あげ、当時とうじの警備けいびの問題もんだい点てんについて検証けんしょうを進すすめることになりました。

具体ぐたい的てきには警備けいびの体制たいせいや配置はいち、警備けいびに使つかわれた装備そうび資機材しきざい、それに担当たんとうする警察官けいさつかんの能力のうりょくなどについて検証けんしょうを行おこない問題もんだい点てんを明あきらかにするとともに、要人ようじんなどの警備けいびの見直みなおしを進すすめるということです。

警察庁けいさつちょうはこうした内容ないようを12日にちに開ひらかれた臨時りんじの国家こっか公安こうあん委員いいん会かいに報告ほうこくしました。来月らいげつ中ちゅうに検証けんしょう結果けっかを取とりまとめることにしています。

警察庁けいさつちょう中村なかむら長官ちょうかん「警護けいご警備けいびの責任せきにん果はたせずざんきに堪こたえない」

臨時りんじの国家こっか公安こうあん委員いいん会かいのあと、警察庁けいさつちょうの中村なかむら格かく長官ちょうかんが事件じけん後ご初はじめて二之にの湯ゆ国家こっか公安こうあん委員いいん長ちょうとともに記者きしゃ会見かいけんを開ひらきました。

この中なかで中村なかむら長官ちょうかんは今回こんかいの事件じけんについて「安倍あべ元もと総理そうりが銃撃じゅうげきを受うけて亡なくなるという重大じゅうだいな結果けっかを招まねいたことについて、警察けいさつとして警護けいご警備けいびの責任せきにんを果はたせなかったものと極きわめて重おもく受け止うけとめている。警察庁けいさつちょう長官ちょうかんとしてざんきに堪こたえない」としたうえで「このような重大じゅうだいな結果けっかを招まねいたことを踏ふまえれば現場げんばの対応たいおうのみならず警察庁けいさつちょうの関与かんよの在り方ありかたにも問題もんだいがあったものと認識にんしきしており、都道とどう府県ふけん警察けいさつを指揮しき監督かんとくする立場たちばである警察庁けいさつちょう長官ちょうかんとしての責任せきにんは誠まことに重おもいと考かんがえている」と述のべました。

一方いっぽう、自身じしんの進退しんたいについては「今いまの段階だんかいで私わたしが果はたすべき責任せきにんは警護けいご警備けいびの問題もんだい点てんを早急そうきゅうに洗い出あらいだし具体ぐたい的てきな対策たいさくを検討けんとうしたうえで、このような重大じゅうだいな事案じあんが二度にどと起おきることのないよう見直みなおしを行おこなうことであると考かんがえている」と述のべ、明言めいげんはしませんでした。

容疑ようぎ者しゃ“母親ははおやが土地とち売却ばいきゃく団体だんたいにつぎ込つぎこんだ”

これまでの調しらべで山上さんじょう容疑ようぎ者しゃは「母親ははおやは入信にゅうしんしている宗教しゅうきょう団体だんたいにのめり込のめりこみ、多額たがくの寄付きふをするなどして家庭かてい生活せいかつがめちゃくちゃになった」と供述きょうじゅつし、団体だんたいへの恨うらみから近ちかしい関係かんけいにあったと思い込おもいこんだ安倍あべ元もと総理そうり大臣だいじんをねらったとみられています。

さらに捜査そうさ関係かんけい者しゃへの取材しゅざいで、山上さんじょう容疑ようぎ者しゃが「母親ははおやが祖父そふの持もっていた土地とちを祖父そふに断ことわりのないまま売り払うりはらい団体だんたいにつぎ込つぎこんだ」という趣旨しゅしの供述きょうじゅつをしていることがわかりました。

母親ははおやが信者しんじゃになったのは平成へいせい10年ねんごろで、登記とうき簿ぼによりますと、母親ははおやはこの年としの10月つき、奈良なら市内しない2か所かしょにある宅地たくちを祖父そふから相続そうぞくし翌年よくねんの6月つきまでには売却ばいきゃくしていて、その後そのご、破産はさんしています。

宗教しゅうきょう団体だんたい施設しせつを現場げんば検証けんしょう

一方いっぽう、警察けいさつは12日にちも容疑ようぎ者しゃが事件じけん前日ぜんじつに銃じゅうで撃うったと供述きょうじゅつしている奈良なら市内しないの宗教しゅうきょう団体だんたいの施設しせつが入はいった建物たてものの現場げんば検証けんしょうを行おこないました。警察けいさつによりますと、建物たてものの壁かべに弾痕だんこんのような痕跡こんせきが確認かくにんされ、弾丸だんがんとみられる丸まるみを帯おびた金属きんぞく片へん、数個すうこを押収おうしゅうしたということです。警察けいさつは容疑ようぎ者しゃの家族かぞくからも事情じじょうを聞きいて宗教しゅうきょう団体だんたいに恨うらみを募つのらせた経緯けいいについて調しらべています。

山上さんじょう容疑ようぎ者しゃの母親ははおやが信者しんじゃになっている宗教しゅうきょう団体だんたいの「世界せかい平和へいわ統一とういつ家庭かてい連合れんごう」旧きゅう統一とういつ教会きょうかいは11日にちの記者きしゃ会見かいけんで「母親ははおやが経済けいざい的てきに破綻はたんしたあと、この家庭かていに高額こうがくな献金けんきんを要求ようきゅうした事実じじつは記録きろく上じょう残のこっていない」としたうえで、一般いっぱん的てきな献金けんきんの仕組しくみについては「ご本人ほんにんの意思いしで献金けんきんされていくが、献金けんきんの額がくそれぞれはご本人ほんにんの信条しんじょうに基もとづいて献金けんきんされていると受け止うけとめております」と話はなしました。