日本新聞: 「竹島の日」で記念式典島根県知事「わが国固有の領土」

「竹島たけしまの日ひ」で記念きねん式典しきてん島根しまね県知事けんちじ「わが国わがくに固有こゆうの領土りょうど」

Feb 22, 2020 18:02

Furigana

２月にがつ22日にちは島根しまね県けんが条例じょうれいで定さだめた「竹島たけしまの日ひ」です。島根しまね県けんは松江まつえ市しで記念きねん式典しきてんを開ひらき、丸山まるやま知事ちじが竹島たけしまは日本にっぽん固有こゆうの領土りょうどだとして外交がいこう交渉こうしょうによる解決かいけつを政府せいふに求もとめました。

島根しまね県けんは明治めいじ時代じだいに竹島たけしまを県けんの所管しょかんとした２月にがつ22日にちを条例じょうれいで「竹島たけしまの日ひ」と定さだめ、毎年まいとし、松江まつえ市しで県けん主催しゅさいの式典しきてんを開ひらいています。

15回かい目めとなることしの式典しきてんは、太平洋たいへいよう戦争せんそう中ちゅうの「徴用ちょうよう」をめぐる問題もんだいなどの影響えいきょうで、日にち韓かん関係かんけいの悪化あっかが続つづく中なかでの開催かいさいとなり、国くにや県けんの関係かんけい者しゃ、それに竹島たけしまのある隠岐おきの島町しままちの住民じゅうみんなど、およそ470人にんが参加さんかしました。

式典しきてんで丸山まるやま知事ちじは「竹島たけしまはわが国わがくに固有こゆうの領土りょうどだ。領土りょうど問題もんだいの解決かいけつには政府せいふレベルでの話し合はなしあいが不可欠ふかけつで、外交がいこう交渉こうしょうの場ばで竹島たけしま問題もんだいが話し合はなしあわれるよう政府せいふに強つよく要望ようぼうする」と述のべ、外交がいこう交渉こうしょうによる解決かいけつを政府せいふに求もとめました。

また、内閣ないかく府ふで領土りょうど問題もんだいを担当たんとうする藤原ふじわら崇たかし政務せいむ官かんは「政府せいふは外交がいこうなどの分野ぶんやで一いち歩ほも引ひくことなく、きぜんとした態度たいどで韓国かんこく側がわにわが国わがくにの立場たちばを伝つたえ、冷静れいせいに粘り強ねばりづよく対応たいおうしていく。世論せろんや国際こくさい社会しゃかいの理解りかいが後押あとおしとなるので、島根しまね県けんには支援しえんと協力きょうりょくを求もとめたい」と述のべました。

会場かいじょう周辺しゅうへんには例年れいねん、式典しきてんに抗議こうぎする韓国かんこく人じんのグループが訪おとずれていましたが、ことしは新型しんがたコロナウイルスの感染かんせん拡大かくだいを受うけて、急きゅうきょ来日らいにちをキャンセルし、目立めだった混乱こんらんは起おきませんでした。

韓国かんこく外務省がいむしょう「強つよく抗議こうぎ」

「竹島たけしまの日ひ」の式典しきてんが開ひらかれたことについて、竹島たけしまを「トクト（独どく島とう）」と呼よんで領有りょうゆう権けんを主張しゅちょうする韓国かんこく外務省がいむしょうは報道ほうどう官かんの声明せいめいを発表はっぴょうしました。

声明せいめいでは「政府せいふ高官こうかんの出席しゅっせきを通をつうじて、トクトに関にかんしてつまらない挑発ちょうはつを繰り返くりかえしていることに対にたいして強つよく抗議こうぎし、式典しきてんを直ただちに廃止はいしすることを再度さいど、厳重げんじゅうに求もとめる」としています。

そのうえで「日本にっぽん政府せいふは歴史れきし的てき、地理ちり的てき、国際こくさい法的ほうてきに明白めいはくに韓国かんこく固有こゆうの領土りょうどであるトクトに対にたいする不当ふとうな主張しゅちょうを直ただちにやめて、謙虚けんきょな姿勢しせいで歴史れきしを直視ちょくししなければならない」としています。