アジアで
感染が
広がっている
豚の
伝染病の
ASF=
アフリカ豚熱が
国内で
発生するのを
防ぐため、
政府は
違法な
肉製品の
持ち込み
に対する
罰則の
強化などを
盛り込んだ
法律の
改正案を
閣議決定しました。
改正案では、
空港などでの
いわゆる水際対策を
強化するため、
検査を
担う家畜防疫官の
権限を
強めます。
入国する旅行者に対して肉製品を持っていないか質問し、必要な場合には強制的に手荷物を調べ、違法に持ち込んだ肉製品が見つかった場合には廃棄できるようにします。
また、違法な持ち込みに対する罰金の額を引き上げ、個人の場合、これまでの3倍に当たる300万円以下の罰金、法人の場合は50倍の5000万円以下の罰金とします。
ASFは中国や韓国などアジアでも感染が拡大していますが、有効なワクチンがなく、豚肉などの肉製品を通じて日本国内にウイルスが持ち込まれると畜産業が大きな打撃を受けることが懸念されています。
政府は今の国会で改正案の成立を目指し、オリンピック・パラリンピックで人の移動が増えると見込まれることしの夏までに施行したいとしています。
ASFは今月、法律上の名称がアフリカ豚コレラからアフリカ豚熱に改められました。
農相「五輪・パラで旅行者増える 水際対策を徹底」
江藤農林水産大臣は25日の閣議のあとの記者会見で「ASFの感染が急速に広まっていて、脅威は高まっている最中と認識している。ことしは、いよいよオリンピック・パラリンピックの年ということで、世界中からの旅行者が増えると予想されるので、水際対策の周知徹底を速やかに行っていきたい」と述べました。