世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は2日、新型コロナウイルスによる肺炎の感染拡大について、中国以外では韓国やイタリア、イランに加えて日本の4カ国が「最大の懸念」と述べました。中国本土以外の感染者8739人の81%をこの4カ国で占めていることを理由に挙げました。
テドロス氏は、パンデミック(世界的な大流行)にあたるかどうかに関し、累計の感染者の9割を中国が占め、日本など4カ国でも感染の広がりはクラスター(小規模な感染の集団)レベルに限定されていると指摘しました。
一方、WHOが派遣した専門家チームが2日、イランに入りました。またフランス外務省などは2日、仏独英が合同で、総額500万ユーロ(約6億円)規模の支援をイランに提供すると発表しました。WHOなどを通じて検査キットやマスクを含む医療資材も搬入しました。イランでは1日までに978人が感染し、うち54人が死亡しました。死者数は中国に次いで多いです。