「陰性いんせいまで９きゅう日にち超ちょう」「再さい陽性ようせい２に割わり」“無む症状しょうじょう患者かんじゃ”調査ちょうさで判明はんめい

調査ちょうさを行おこなったのは愛知あいち県けん岡崎おかざき市しにある藤田ふじた医科いか大学だいがく病院びょういん岡崎おかざき医療いりょうセンターです。

無む症状しょうじょう 陽性ようせいから陰性いんせい で「９きゅう日にち以上いじょう」は半数はんすう以上いじょう

センターでは開院かいいん前まえに、クルーズ船せん「ダイヤモンド・プリンセス」の乗船じょうせん者しゃのうち、症状しょうじょうが見みられないにもかかわらずウイルスへの感染かんせんが確認かくにんされた128人にんを受け入うけいれ、このうち、９きゅう歳さいから77歳さいまでの合あわせて90人にんについて経過けいか観察かんさつを行おこないました。

そして、２に日にち以内いないに１いち度どの割合わりあいでウイルス検査けんさを行おこない、陰性いんせいになるまでの期間きかんを分析ぶんせきしました。

その結果けっか、９きゅう割わりにあたる81人にんが最初さいしょに陽性ようせいが確認かくにんされてから陰性いんせいになるまでに６ろく日にち以上いじょうかかり、９きゅう日にち以上いじょうかかった人ひとは半数はんすう以上いじょうの47人にんにのぼりました。

陰性いんせい後ごの検査けんさで再ふたたび陽性ようせいが２に割わり

また、１いち割わり余あまりの11人にんは２に回かい連続れんぞくで陰性いんせいになるまで15日にち以上いじょうを要ようしたということです。

さらに、２に割わりにあたる18人にんは１いち回かい陰性いんせいになったもののその後そのごの検査けんさで再ふたたび陽性ようせいとなるケースがあったということです。

医師いし「症状しょうじょう無なくても陰性いんせいまで日数にっすうが掛かかる」

これについて藤田ふじた医科いか大学だいがく岡崎おかざき医療いりょうセンターの土井どい洋平ようへい医師いしは、「症状しょうじょうが無なくても陰性いんせいになるまでには思おもった以上いじょうに日数にっすうが掛かかることがわかった。１いち度ど陰性いんせいになった人ひとが再ふたたび陽性ようせいになるなど、解明かいめいすべき点てんがまだ多おおく残のこされている。また、今回こんかいの分析ぶんせきを参考さんこうに適切てきせつな検査けんさのタイミングを検討けんとうしていくべきだ」と話はなしています。

70歳さい男性だんせい「食欲しょくよくがあり自覚じかく全まったくなかった」

クルーズ船せん「ダイヤモンド・プリンセス」に乗船じょうせんしていた70歳さいの男性だんせいは、発熱はつねつなどの症状しょうじょうがなかったものの船内せんないで受うけたウイルス検査けんさで感染かんせんが確認かくにんされ、先月せんげつ19日にちに愛知あいち県けん岡崎おかざき市しの藤田ふじた医科いか大学だいがく岡崎おかざき医療いりょうセンターに入はいりました。男性だんせいは「症状しょうじょうが全まったくなく自分じぶんは大丈夫だいじょうぶだと思おもっていたので、検査けんさで陽性ようせい反応はんのうが出でたと告つげられたときはとても驚おどろいた」と当時とうじを振り返ふりかえりました。

男性だんせいは岡崎おかざき医療いりょうセンターで２に日にちに１いち度どほどのペースで鼻はなを綿棒めんぼうで拭ぬぐって検体けんたいを採取さいしゅする方法ほうほうのウイルス検査けんさを受うけ続つづけました。男性だんせいは入所にゅうしょして５ご日にち後ごの先月せんげつ24日にちに受うけた検査けんさで１いち度ど陰性いんせいとなりましたが、その後そのごの検査けんさでは再ふたたび陽性ようせい反応はんのうが出でたということです。

国くには症状しょうじょうの無ない感染かんせん者しゃについて退院たいいんの基準きじゅんとして２に回かい連続れんぞくで陰性いんせいが出でた場合ばあいとしています。

男性だんせいはセンターにいる間ま、発熱はつねつなどの症状しょうじょうは全まったくありませんしたが、２に回かい続つづけて陰性いんせいが出でるまでには半月はんつきほどかかり、センターを退しさ所ところできたのは今月こんげつ９きゅう日にちになってからでした。

男性だんせいは「センターにいる時ときも食欲しょくよくがあり症状しょうじょうも全まったく無なく、自分じぶんがウイルスに感染かんせんしているという自覚じかくは全まったく無なかった。それでも陰性いんせいが出でるまでにずいぶん時間じかんが掛かかり不思議ふしぎなウイルスだと思おもう」と話はなしています。