日本新聞: 京都市の簡易宿泊所に深刻な打撃新型コロナウイルス

京都きょうと市しの簡易かんい宿泊しゅくはく所しょに深刻しんこくな打撃だげき新型しんがたコロナウイルス

Mar 18, 2020 00:03 3

Furigana

新型しんがたコロナウイルスの感染かんせん拡大かくだいで観光かんこう客きゃくが減へる中なか、京都きょうと市内しないのゲストハウスなどの簡易かんい宿泊しゅくはく所しょの中なかには、廃業はいぎょうを決きめた施設しせつが出でるなど、深刻しんこくな打撃だげきを受うけている実態じったいが業界ぎょうかい団体だんたいが行おこなった調査ちょうさでわかりました。

ゲストハウスや民宿みんしゅくなど、小規模しょうきぼな宿泊しゅくはく施設しせつが加盟かめいする「京都きょうと簡易かんい宿所しゅくしょ連盟れんめい」では、今月こんげつ10日にちから16日にちにかけて、新型しんがたコロナウイルスの影響えいきょうについて緊急きんきゅう調査ちょうさを行おこない、70の事業じぎょう者しゃから回答かいとうを得えました。

それによりますと、３みっつの施設しせつが廃業はいぎょうを決きめたほか「廃業はいぎょうを検討けんとう中ちゅう」もしくは、このままの状況じょうきょうが続つづいた場合ばあい「廃業はいぎょうを検討けんとうする可能かのう性せいがある」と回答かいとうした施設しせつは合あわせて34.3％に上のぼりました。

また、事業じぎょうの転換てんかんを決きめたり、検討けんとうしたりしていると回答かいとうした施設しせつも18.6％に上のぼる一方いっぽう、宿泊しゅくはく事業じぎょうを「継続けいぞくする」と答こたえた施設しせつは、半数はんすう以下いかのおよそ43％となっています。

今月こんげつの売り上うりあげについては、およそ６ろく割わりの施設しせつが、去年きょねんと比くらべて60％以上いじょうの減収げんしゅうになる見込みこみだと回答かいとうしました。

京都きょうと市内しないでは、外国がいこく人じん観光かんこう客きゃくの増加ぞうかを背景はいけいに、簡易かんい宿泊しゅくはく所しょはこの５ご年ねんで急増きゅうぞうし、ことし１月いちがつ時点じてんでおよそ3300施設しせつに上のぼっていますが、深刻しんこくな打撃だげきを受うけている実態じったいが浮き彫うきぼりになりました。

京都きょうと簡易かんい宿所しゅくしょ連盟れんめいのルバキュエール裕紀ゆうき副ふく代表だいひょうは、「壊滅かいめつ的てきな打撃だげきを受うけており、返済へんさいが不要ふような支援しえん金きんや宿泊しゅくはく税ぜいの一時いちじ停止ていしなど、速すみやかな対策たいさくを講こうじてほしい」と話はなしています。

「先さきは見みえない」ネットで資金しきん募つのる宿やども

京都きょうと市内しないの簡易かんい宿泊しゅくはく所しょでは、急激きゅうげきな宿泊しゅくはく客きゃくの減少げんしょうを乗り切のりきろうと、インターネットで資金しきんを調達ちょうたつをしたり、格安かくやすの宿泊しゅくはくプランを提供ていきょうしたりするなど、さまざまな取り組とりくみが始はじまっています。