去年の
台風19
号の
影響で、
一部区間で
不通が
続いていた
岩手県の
三陸鉄道で20
日、
5か月ぶりに
全線で
運転が
再開されるのを
前に、
線路の
最終的な
安全を
確認するための
試運転が
行われています。
岩手県沿岸を縦断する三陸鉄道リアス線は、去年10月の台風19号で線路の地盤が流出するなど93か所で被害を受け、一時、線路の7割の区間で不通となり、復旧作業が進められてきました。
残る陸中山田駅と釜石駅の区間で先週までに復旧工事が完了し、20日、台風から5か月ぶりに全線で運転が再開されるのを前に、線路の最終的な安全を確認するための試運転が行われています。
試運転は2両編成の営業車両で通常の速度と同じ時速80キロほどで行われていて、このうち地盤が流出しておよそ20メートルにわたって線路が宙に浮いた状態になっていた山田町船越地区の現場では、敷き直された線路を走行して安全性を確認していました。
三陸鉄道によりますと、試運転は19日午後5時ごろまで行われ、異常が確認されなければ、20日予定どおりに運転が再開されます。
山田町の70代の女性は、「全線再開がいよいよあすとなり、とてもうれしく思います。たくさんの人に乗りに来てもらって、地元に、元気になってほしいです」と話していました。