東京 池袋では…
東京 池袋の駅前の大手デパートは今週末、休業となっていて街の人通りも少なくなっています。
ふだんは多くの買い物客でにぎわう池袋駅周辺の大手デパートや、ファッションの専門店などが入るビルはシャッターが下ろされ、今週末と来週末の臨時休業を知らせる紙が貼られています。
また、近くの家電量販店も営業時間を短縮する対応をとっていて、今週末、開店時間はふだんより1時間遅く午前11時から、閉店時間は4時間早く午後6時としていて、店舗の周辺を歩く人もまばらでした。
練馬区から来た58歳男性は「平日は仕事をしているので、食料品などどうしても必要で買いに出てきました。買ったらすぐに家に帰って、テレビを見て過ごします」と話していました。
一方、駅前のタクシー乗り場には客待ちのタクシーが列をつくっていました。
61歳のタクシー運転手の男性は「人通りはいつもより全然少なく、1時間待って1組乗せられるかどうか分からないぐらいです。売り上げも3分1ぐらいに減っていて、会社がもつか不安です」と話していました。
千葉 館山「桜のトンネル」もひっそり
新型コロナウイルスの感染拡大に伴う外出自粛の呼びかけを受けて、千葉県館山市の神社にある「桜のトンネル」がことしは静かに花を咲かせています。
千葉県館山市にある安房神社の境内には、およそ100本のソメイヨシノなどが植えられ、先月末から咲き始めました。このうち、長さおよそ150メートルの参道では咲き誇った桜が両側から枝をのばしてトンネルのようになっていて、例年はこの「桜のトンネル」を見ようと多くの人が訪れます。
しかし、千葉県内でも外出の自粛が呼びかけられている影響で、ことしは訪れる人は少なく、長時間立ち止まる人の姿も見られませんでした。
神社では「新型コロナウイルスの感染がこの周辺でも確認されたので、来年以降、ゆっくり見に来ていただきたい」としています。桜のトンネルは来週半ばころには花が散り始めるということです。
宮城の桜の名所も
新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、不要不急の外出の自粛要請が出されている宮城県では見頃を迎えている桜の名所でも人影はまばらになっています。
宮城県では仙台市内の飲食店で新型コロナウイルスの集団感染が発生するなど18人の感染が確認されていて、県と仙台市は3日、今週末を含め当分の間、不要不急の外出を自粛するよう要請しました。
大河原町と柴田町を流れる白石川沿いの「一目千本桜」は今、見頃を迎えていて、例年だと20万人以上の花見客が訪れます。
しかし不要不急の外出の自粛要請が出される中、4日も人影はまばらで、訪れた人たちはマスクを着用し互いに距離をとって歩きながら桜を眺めていました。
大河原観光物産協会の大槻文彦事務局長は「外出自粛の要請を受けて、花見客などが利用する駐車場の利用中止なども検討しています」と話していました。
福岡 天神も閑散
福岡市の繁華街 天神でも商業施設などが相次いで臨時休業し、いつもとは違って人通りはまばらで閑散としています。
福岡県は、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、県民に対して不要不急の外出の自粛するよう求めています。
これを受けて、福岡市の繁華街 天神では、4日は主な商業施設が相次いで臨時休業の措置を取っています。
デパートなどの入り口には臨時休業を知らせる案内が貼り出され、ふだんは多くの家族連れや若者でにぎわいを見せる通りも、人影はまばらで閑散としていました。
天神で美容師として働く男性は「ふだんより人が少なく寂しいですね。店の予約もキャンセルが増えているが、マスクや手洗いうがい、店内の換気などをしてお客さんにうつさないように感染防止対策を徹底しています」と話していました。
大分県日田市から天神にある病院に診察を受けにきた女性は「外に出たくはないが、病院に行かないといけないのでしょうがないと思います。早く終息してほしいです」と話していました。