政府は11
日、
花粉症への
対策を
話し合う関係閣僚会議を
開き、スギの
人工林の
伐採や、
花粉の
少ない苗木への
植え
替えなどを
重点的に
実施する
区域を
今年度中に
設定することなどを
盛り込んだ
対策のパッケージを
取りまとめました。
政府は、花粉症への対策として、スギの人工林を10年後に2割程度、減少させるなどの対応を進め、30年後には、花粉の発生量を半減させることを目指しています。
この目標に向けて、11日午前、総理大臣官邸で岸田総理大臣や宮下農林水産大臣らが出席する関係閣僚会議が開かれ、集中的に取り組むべき対策のパッケージを取りまとめました。
それによりますと、花粉の発生を抑える対策として、スギの人工林の伐採や、花粉の少ない苗木への植え替えなどを重点的に実施する区域を今年度中に設定するとしています。
また、民間の事業者が、より精度が高く、分かりやすい花粉の飛散予測ができるよう、
▽ことし秋に実施するスギの調査について、事業者に、より詳細に情報提供するほか
▽花粉の飛散予測に特化した詳細な3次元の気象情報を提供できるよう、クラウドなどの整備を進めるとしています。
このほか、関係学会と連携して、診療ガイドラインの改訂にも取り組むとしています。
政府はこうした取り組みを着実に実行するため、10月末をめどにまとめる経済対策にも必要な内容を盛り込む方針です。
岸田首相「パッケージに沿って強力に進める」
花粉症への対策を話し合う関係閣僚会議の中で、岸田総理大臣は「花粉症は、いまだ多くの国民を悩ませ続けている社会問題といえるものだ。国民の安心安全の確保に向け、このパッケージに沿って花粉症対策を強力に進める」と述べ、必要な予算を確保し、対策を着実に実行するよう関係閣僚に指示しました。