Japanese News: 被ばく医療充実へ新たな研修制度など検討原子力規制庁

被ひばく医療いりょう充実じゅうじつへ新あらたな研修けんしゅう制度せいどなど検討けんとう原子力げんしりょく規制きせい庁ちょう

Mar 30, 2018 04:03

Furigana

原発げんぱつで重大じゅうだいな事故じこが起おきた際さい、被ひばくした人ひとの治療ちりょうにあたる医療いりょうの体制たいせいや人材じんざいの育成いくせいなどが不十分ふじゅうぶんだとして、原子力げんしりょく規制きせい庁ちょうは、新しん年度ねんどから、新あらたな研修けんしゅうの制度せいどを設もうけるなど、被ひばく医療いりょうの充実じゅうじつに向むけた検討けんとうを始はじめることになりました。原子力げんしりょく規制きせい庁ちょうは、福島ふくしま第だい一いち原発げんぱつの事故じこで被ひばく医療いりょうの体制たいせいが十分じゅうぶんに機能きのうしなかった反省はんせいから、３さん年ねん前まえ体制たいせいを見直みなおし、原発げんぱつや原子力げんしりょく施設しせつが近ちかくにある２に４よんの道府県どうふけんで拠点きょてん病院びょういんの指定していなどを行おこなうこととしました。

ところが、規制きせい庁ちょうによりますと、今年度こんねんどまでに拠点きょてん病院びょういんの指定していが行おこなわれる道府県どうふけんは１いち６ろくにとどまり、拠点きょてん病院びょういんを支援しえんする協力きょうりょく機関きかんの登録とうろくも進すすまず、今月こんげつ再さい稼働かどうした玄海げんかい原発げんぱつがある佐賀さが県けんでも協力きょうりょく機関きかんは登録とうろくされていないということです。

その理由りゆうについて規制きせい庁ちょうは、被ひばく医療いりょうの人材じんざい育成いくせいに必要ひつような研修けんしゅうの内容ないようがばらばらで、医師いしや看護かんご師しなど職種しょくしゅによって必要ひつようとされる知識ちしきや技術ぎじゅつの指標しひょうが明確めいかくになっていないことなどを挙あげています。

佐賀さが県けんの拠点きょてん病院びょういんで被ひばく医療いりょうを担当たんとうしている平原ひらはら健司けんじ医師いしは「どういう講習こうしゅうをどこで受うけたらいいか、わからないという声こえが上あがっている。被ひばく医療いりょうに携たずさわる人材じんざいのすそ野すそのを広ひろげるためには、規制きせい庁ちょうに、早はやく研修けんしゅうの内容ないようを標準ひょうじゅん化かしてほしい。私わたしたちの力ちからだけでは人的じんてきに難むずかしいので、援助えんじょや後押あとおしをしてほしい」と話はなしています。

このため、規制きせい庁ちょうは、新しん年度ねんどから専門せんもん家かを交まじえた検討けんとうを始はじめ、現在げんざい、自治体じちたいや病院びょういんごとに行おこなわれている研修けんしゅうの制度せいどを一いち本ほん化かし、職種しょくしゅなどに応おうじて取得しゅとくできる技術ぎじゅつが明確めいかくになるよう被ひばく医療いりょうの充実じゅうじつを図はかることになりました。