大手デパートの
高島屋はことし
9月、
東京・
日本橋に
ある旗艦店の
隣に
新館を
オープンすることになりました。
再開発が
進む周辺の
オフィスで
働く人を
取り込もうと、
レストランや
食料品を
中心とした
売り場にします。
高島屋は、
不動産会社などと
共同で
東京 日本橋に
ある旗艦店の
隣に
オフィスや
商業施設が
入る32階建ての
複合ビルの
建設を
進めています。
このうち、地下1階から地上7階までがデパートの新館として9月25日にオープンすることになり、その詳細を発表しました。
店の周辺では複数の再開発計画が進んでいて、新館は周辺のオフィスで働く人を取り込もうと午前7時半から営業を始めるカフェをはじめ、売り場面積の4割がレストランや食料品店となるほか、仕事帰りにヨガや茶道を体験できる施設なども入ります。
一方、本館も外国人旅行者を呼び込もうと来年3月までに化粧品や美容雑貨などの売り場を増やしたり、屋上に庭園を整備したりする改装を行います。
高島屋のグループ会社、東神開発の清瀬和美日本橋事業部長は、「都内でも特に有望なポテンシャルを持ったエリアなので、街の人に喜んでもらえる施設にして人を呼び込みたい」と話しています。
再開発の背景は
東京 日本橋周辺ではここ数年、複数の再開発計画が進んでいます。
このうち、日本橋一丁目中地区では、高層ビルなどの建設が計画されているほか、日本橋室町一丁目地区でも再開発計画が検討されています。
多くの企業のオフィスが集まる日本橋ですが、ここ数年は、職場の近くに住みたいという人が増えていて、タワーマンションや商業施設の開発も進んでいます。
一方、東京オリンピック・パラリンピックに向けて外国人旅行者がさらに増加するとみてデパート各社は大規模な改装を計画しています。
高島屋に加えて、三越伊勢丹も再来年の春までに日本橋にある旗艦店に150億円を投じて、大規模な改装を行う計画です。
三越伊勢丹では、売り上げが低迷する婦人服の売り場などを縮小する一方で、外国人旅行者に人気が高い化粧品やアクセサリー、それに時計などの売り場を充実させることにしています。