加計学園の
獣医学部新設をめぐり、
学園側が、
愛媛県の
内部文書に
記載されていた
安倍総理大臣と
理事長の
面会を
否定する
コメントを
出したことについて、
学園の
事務局長が
31日午前、
愛媛県庁を
訪れて
実際にはなかった
面会を
持ち出したのは
自分だとしたうえで、「
多大な
迷惑をかけ、
申し訳ない」と
謝罪しました。
加計学園の
獣医学部新設をめぐり、
愛媛県が
国会に
提出した
内部文書には、
学園側からの
報告として、
今治市が
国家戦略特区に
提案する
以前の
平成27年2月25日に、
加計理事長が
安倍総理大臣と
面会し、
獣医学部の
構想を
説明した
などと
記載されています。
愛媛県の中村知事は学園側が実際にはなかった面会を引き合いに出して、愛媛県と今治市に誤った情報を与えたとするコメントを出したことについて「説明と謝罪をすべきだ」と学園の対応を批判していました。
これをうけて31日午前、加計学園の渡邉事務局長らが愛媛県庁を訪れて「多大なご迷惑をおかけし、申し訳なく思っている。おわびを申し上げる」と謝罪しました。
これに対し、海外出張中の中村知事に代わり、面会した西本企画振興部長は「公的機関の県に誤った情報を伝えた重大なことだと受け止めている。事前に連絡がなかったことは誠に残念だ」と答えました。
そのうえで、県が3年間で31億円の補助金を学園に出すことに触れて、「多額の公金を支出する以上、県民にしっかりと説明責任を果たす必要がある」と述べました。
事務局長「逆算すると僕しかいない」
学園の渡邉事務局長は記者団に対し、「愛媛県が何もないのに、ああいう文書を書くことはありえないということから逆算すると、僕しかああいうことを言う人間はいない。私が、なんとかしたいと思いがあったので、ああいう誤解を招く形になった」と述べて、みずからが実際にはなかった面会を持ち出したと話しました。
県企画振興部長「非常に残念で誠に遺憾」
一方、県の部長は「うそがあったのは、非常に残念で誠に遺憾だ。上司に報告し、補助金のことなど今後の対応を決めたい」と述べました。