巨大な壁には一面に、ニュートリノが水にぶつかったときに出るごく弱い光を捉えるセンサーが配置され、今回、改修工事に伴って、施設の上の部分が12年ぶりに開けられました。
開けられたのは4メートル四方ほどの点検用の入り口で、水には不純物がほぼないため40メートル下のセンサーまで見渡すことができます。
改修工事では、ことし8月までにすべての水を抜き、一部のセンサーを交換するほか、新たにためる水にガドリニウムという物質を混ぜて観測精度を上げるということです。
これにより、宇宙にある重くて大きな星が最後を迎えるときに起こす大爆発、「超新星爆発」によって宇宙の初期から放出されてきたニュートリノの世界初の観測に挑みます。
スーパーカミオカンデを使った研究では、平成27年に東京大学宇宙線研究所の梶田隆章所長が、前身の「カミオカンデ」でも平成14年に東京大学特別栄誉教授の小柴昌俊さんが、それぞれノーベル物理学賞を受賞しています。
スーパーカミオカンデでの実験の代表者で東京大学の中畑雅行教授は「新たな観測に成功すれば、身の回りにある元素がどのように作られたのか詳しく知ることができる。世界の最先端を走り続けてきた施設なので、これからも先頭を走り続けたい」と話していました。
岐阜県飛騨市にある東京大学の「スーパーカミオカンデ」は、すべての物質を構成する素粒子の一つ、「ニュートリノ」を観測する研究施設で、高さは40メートルあり、内部は5万トンの水で満たされています。
巨大な壁には一面に、ニュートリノが水にぶつかったときに出るごく弱い光を捉えるセンサーが配置され、今回、改修工事に伴って、施設の上の部分が12年ぶりに開けられました。
開けられたのは4メートル四方ほどの点検用の入り口で、水には不純物がほぼないため40メートル下のセンサーまで見渡すことができます。
改修工事では、ことし8月までにすべての水を抜き、一部のセンサーを交換するほか、新たにためる水にガドリニウムという物質を混ぜて観測精度を上げるということです。
これにより、宇宙にある重くて大きな星が最後を迎えるときに起こす大爆発、「超新星爆発」によって宇宙の初期から放出されてきたニュートリノの世界初の観測に挑みます。
スーパーカミオカンデを使った研究では、平成27年に東京大学宇宙線研究所の梶田隆章所長が、前身の「カミオカンデ」でも平成14年に東京大学特別栄誉教授の小柴昌俊さんが、それぞれノーベル物理学賞を受賞しています。
スーパーカミオカンデでの実験の代表者で東京大学の中畑雅行教授は「新たな観測に成功すれば、身の回りにある元素がどのように作られたのか詳しく知ることができる。世界の最先端を走り続けてきた施設なので、これからも先頭を走り続けたい」と話していました。