日本新闻: タイ洞窟少年４人救出残り９人救出へ準備急ぐ

タイ洞窟どうくつ少年しょうねん４よん人にん救出きゅうしゅつ残のこり９きゅう人にん救出きゅうしゅつへ準備じゅんび急いそぐ

Jul 9, 2018 04:07

Furigana

タイ北部ほくぶの洞窟どうくつで少年しょうねんなど13人にんが出でられなくなってから16日にち目めの８はち日にち、ダイバーによる救出きゅうしゅつ活動かつどうが行おこなわれ、このうち４よん人にんの少年しょうねんが洞窟どうくつの外そとへ無事ぶじに救出きゅうしゅつされました。残のこり９きゅう人にんの救出きゅうしゅつについては、洞窟どうくつ内ないに新あらたに空気くうきボンベを設置せっちするなどの準備じゅんびが整ととのったあと再開さいかいされる見通みとおしです。タイ北部ほくぶチェンライ県けんの洞窟どうくつで、地元じもとサッカーチームの少年しょうねん12人にんとコーチの合あわせて13人にんが大量たいりょうの水みずに阻はばまれて出でられなくなってから16日にち目めの８はち日にち、90人にんのダイバーによる救出きゅうしゅつ活動かつどうが行おこなわれました。

救出きゅうしゅつ活動かつどうの責任せきにん者しゃは８はち日にち夜よる、会見かいけんを開ひらき、日本にっぽん時間じかんの８はち日にち午後ごご９きゅう時じ50分ふんごろまでに４よん人にんの少年しょうねんを洞窟どうくつの外そとに救出きゅうしゅつしたことを明あきらかにしました。

この責任せきにん者しゃは「完璧かんぺきな日ひだった。16日にち目めにして、やっと少年しょうねんたちの顔かおを見みることができた」と述のべたうえで、４よん人にんの体調たいちょうはいずれも問題もんだいがないことを明あきらかにしました。

今回こんかいの救出きゅうしゅつ活動かつどうで洞窟どうくつ内ないに25メートルおきに設置せっちしている空気くうきボンベをすべて使い切つかいきったということで、残のこり９きゅう人にんを救出きゅうしゅつするには新あらたな空気くうきボンベを設置せっちする必要ひつようがあるということです。

このためダイバーが24時間じかん態勢たいせいで洞窟どうくつ内ないへ空気くうきボンベを運はこび入いれる作業さぎょうを続つづけており、準備じゅんびが整ととのうまでには10時間じかんから20時間じかんほどかかるということです。

現地げんちの天候てんこうや洞窟どうくつ内ないの水位すいい、少年しょうねんたちの体調たいちょうも総合そうごう的てきに考慮こうりょしたうえで、救出きゅうしゅつが再開さいかいされる見通みとおしです。

現地げんちでは８はち日にち夜よるから激はげしい雨あめが降り続ふりつづいており、残のこり９きゅう人にんの救出きゅうしゅつに向むけた準備じゅんびが急いそがれます。

救出きゅうしゅつ方法ほうほうの詳細しょうさい

救出きゅうしゅつは、タイの海軍かいぐん特殊とくしゅ部隊ぶたいのダイバーにイギリスやアメリカなど海外かいがいのダイバーも加くわわって、合あわせて90人にんで実行じっこうされました。

13人にんが待機たいきしている場所ばしょから洞窟どうくつの外そとまではおよそ５ごキロの道みちのりです。

大だい部分ぶぶんが水みずにつかっているため、少年しょうねん１いち人にんにつき２に人にんのダイバーが補助ほじょについて、潜水せんすい器具きぐを使つかいながら外そとを目指めざしました。

タイ海軍かいぐんによりますと、救出きゅうしゅつの開始かいしに向むけて、少年しょうねんたちは口くちと鼻はなを含ふくむ顔かお全体ぜんたいをカバーするフルフェイス型がたの潜水せんすいマスクの使用しように慣なれるための練習れんしゅうを重かさねてきました。

８はち日にちは実際じっさいに潜水せんすいして移動いどうする際さいは、ダイバーのおなか側がわに少年しょうねんを固定こていしたということです。

ただ、１いちか所かしょ、人ひとが１いち人にんくぐり抜くぐりぬけるのがやっとという非常ひじょうに狭せまい所ところを数すうメートル潜水せんすいしなければならない難所なんしょがあります。

ここでは少年しょうねんは自力じりきで前まえに進すすみ、ダイバーはその前後ぜんごで少年しょうねんを補助ほじょしたということです。

水みずはとても濁にごっていて視界しかいはほとんどきかず、洞窟どうくつの出口でぐちまで引ひかれたガイドロープを頼たよりに、空気くうきボンベを途中とちゅうで何なん度ども交換こうかんしながら進すすみました。

一方いっぽうで、24時間じかん態勢たいせいで続つづく排水はいすい作業さぎょうによって洞窟どうくつ内ないの水位すいいは下さがり、歩あるいて進すすむことのできる場所ばしょも多おおくなっているということです。

少年しょうねんたちは洞窟どうくつの外そとに出でたあと仮設かせつの救護きゅうご所しょで健康けんこう状態じょうたいのチェックを受うけ、待機たいきしていた救急きゅうきゅう車しゃに乗のって、ヘリコプターに乗り換のりかえるなどしながら、洞窟どうくつから50キロ余あまり離はなれたチェンライの市街しがい地ちにある病院びょういんに搬送はんそうされました。