今回の
豪雨災害では、ツイッター
上で「
避難所で
紙おむつが
足りない」
などといった、
幼い子どもを
連れての
避難での
困りごとを
訴える投稿が
相次ぎました。
阪神・
淡路大震災を
経験し、
災害への
備えについて
各地で
講演を
行っている
防災ガイドは、
身近な
物を
使って
紙おむつや
哺乳瓶などのベビー
用品を
代用できる方法をアドバイスしています。ベビー
用品に関するアドバイスをしているのは、
防災ガイドのあんどうりすさんです。あん
どうさんによりますと、
紙おむつがない
場合、
レジ袋と
布で
代用することができます。
レジ袋の持ち手の上と両脇を切り開いて、アルファベットの「H」の形に開きます。この上に布を敷いて持ち手を結べばおむつとして使えます。
市販の紙おむつが1つでも残っている場合、内側の吸収剤をとって布などを敷き、外側だけを繰り返し使用する方法も有効だということです。
また、哺乳瓶を消毒できない場合、紙コップを使うことで衛生的にミルクを飲ませることができます。赤ちゃんを縦に抱いた状態で、紙コップの縁が上唇に触れるようにすると、自分で口を動かして少しずつミルクを飲むことができるということです。
あんどうさんは「赤ちゃんを連れての避難生活は本当に大変だと思いますが、いままで育ててきたスキルを臨機応変にいかして、周りに助けてもらいながら、乗り越えてもらいたいです」と話していました。
幼い子を抱える母親は
厳しい暑さが続く中、避難している母親からは「子どもの体調管理が大変だ」という声が聞かれました。
広い範囲で浸水の被害が出た岡山県倉敷市真備町に住む30代の母親は、夫と、2歳から中学3年生までの6人の子どもとともに近くの小学校に避難しています。
寝起きしている教室には簡易型のクーラーが設置されましたが、涼しくなるのはクーラーの近くの場所だけで、子どもたちは近くに寄って風に当たっていました。
また、同じような食事が続いているせいか、子どもたちの食べる量が減ってきているということです。
30代の母親は「何もかもが家とは違って、子どもの体調管理が大変です。2歳の子も軽い脱水症状で点滴をしてもらいました」と話していました。
また、2歳から6歳までの3人の子どもとともに避難所へ逃げたものの、今は親類の家に身を寄せているという30代の母親は「子どもは汗をかいたり、体に熱をため込んだりするのに、氷など冷たいものが手に入りにくいので、熱中症とかあせも対策とかが大変でした」と話していました。