日本新聞: 「最初から最後まで謝罪を口に」林死刑囚取り調べた元捜査員

「最初さいしょから最後さいごまで謝罪しゃざいを口くちに」林はやし死刑しけい囚しゅう取り調とりしらべた元もと捜査そうさ員いん

Jul 26, 2018 11:07

Furigana

死刑しけいが執行しっこうされた林はやし泰男やすお死刑しけい囚しゅう（60）が警視庁けいしちょうに逮捕たいほされた時ときに100日にち近ちかく取り調とりしらべに当あたった警視庁けいしちょう捜査そうさ1課かの元もと捜査そうさ員いん、酒井さかい美よし次じさん（70）は、「何人なにびともオウム信者しんじゃの調しらべを担当たんとうしたが、林はやし死刑しけい囚しゅうは最初さいしょから最後さいごまで被害ひがい者しゃへの謝罪しゃざいを口くちにして事件じけんを後悔こうかいしていた」と話はなしました。事件じけんを起おこした理由りゆうについては、調しらべの中なかで「教団きょうだんに入はいって松本まつもと元もと死刑しけい囚しゅうに地位ちいを与あたえられるうちにどんどん勘違かんちがいをして冷静れいせいな判断はんだんをせずに流ながれに乗のっていってしまった。逮捕たいほされてようやく肩かたの荷にが下おりた」と話はなしていたということです。

酒井さかいさんは、捜査そうさが終おわったあと東京とうきょう拘置こうち所しょまで護送ごそうした際さいの林はやし死刑しけい囚しゅうの様子ようすについて、「『ありがとうございました』と言いってシャッターが降おりるまでこちらに手てを振ふっていた。表情ひょうじょうからは死刑しけいに対にたいする覚悟かくごがうかがえた。事件じけんは許ゆるされるものではなく、二度にどと繰り返くりかえされないことを願ねがっているが、林はやし死刑しけい囚しゅう自身じしんも教団きょうだんの被害ひがい者しゃだったのかもしれない」と話はなしていました。