NHKの
大河ドラマ「
葵 徳川三代」や
伊丹十三監督の
作品など、
テレビドラマや
映画に
数多く
出演して
存在感のある演技で
活躍した、
俳優の
津川雅彦さんが
今月4日、
心不全のため
亡くなりました。78
歳でした。
京都市出身の
津川雅彦さんは、
芸能人一家の
次男として
生まれ、
幼い頃から
映画や
舞台に
出演してきました。
昭和31年には映画「狂った果実」で俳優として本格的にデビューし、石原裕次郎の弟で純真な少年の役をさわやかな二枚目として演じ、一躍、人気者になりました。
40代半ばで映画「マルサの女」をはじめとする伊丹十三監督の作品の常連となり、その後も、格調高い重厚な演技からユーモラスで個性的な役柄までこなす高い演技力で、長年にわたって多くの作品に出演してきました。
NHKの大河ドラマでは、平成12年に放送された「葵徳川三代」で主演の徳川家康を演じたほか、「独眼竜政宗」や「八代将軍 吉宗」、「功名が辻」にも出演しました。
また、映画監督として作品を手がけたほか、北朝鮮による拉致問題の解決に向けた活動にも熱心に取り組んできました。
平成18年には紫綬褒章、平成26年には旭日小綬章を受章しています。
妻は女優の朝丘雪路さんで、朝丘さんが亡くなったことを受けて、ことし5月に取材に応じた際、津川さんは肺炎を患っていたということで、酸素を吸入するためのチューブを鼻につけて「あらゆることすべてに感謝しています」と朝丘さんへの思いを話していました。
事務所によりますと、津川さんは今月4日、心不全のため亡くなったということです。