アメリカのバイデン
大統領が
行った
初めての
施政方針演説について、
世論調査では
好意的な
受け止めが
多数を
占める一方、
野党・
共和党からは
批判の
声が
上がり、
分断が
改めて浮き彫りとなりました。
大規模な
経済対策の
成立に
向け
議会に
協力を
求めるバイデン
政権は、
難しい運営を
迫られ
そうです。
バイデン大統領は28日、就任から100日を迎えるのを前に、議会で初めての施政方針演説を行い、中間層を重視した大規模な経済対策に理解を求めるとともに、中国については「21世紀の競争を勝ち抜く」と訴えました。
演説を聴くのは大統領の支持者が多いため、評価する人の割合が高くなりやすいとも指摘されていますが、CBSテレビの世論調査では「評価する」と答えた人が全体の85%に上り、好意的な受け止めが多数を占めました。
一方で、野党・共和党の全国委員会は声明を発表し「バイデン大統領は演説で結束を呼びかけたが、それは偽りだ。私たちの国は大統領のせいでより分断され、悪い状況にある」と批判しました。
また、演説では民主党の議員が拍手する一方で、共和党議員の多くは拍手せず、座ったままの姿も見られるなど、分断が改めて浮き彫りとなりました。
バイデン大統領は、肝いりとも言える400兆円規模の経済対策の成立に向け、共和党にも協力を呼びかけていますが、与野党の対立が深まる中、今後、難しい政権運営を迫られそうです。