23
年前の
地下鉄サリン
事件の
影響で、
今も
体や
心の
不調を
訴える人を
対象にした
健康診断が13
日、
東京 足立区で
開かれました。
平成7年の
オウム真理教による
地下鉄サリン
事件では、13
人が
死亡し、
約6300
人が
被害を
受け、23
年たった
今も、
体や
心の
不調を
訴える人がいます。
健康診断は、被害者の支援を続けるNPO法人「リカバリー・サポート・センター」が毎年無料で開いていて、13日は足立区で20人余りが医師の問診などを受けました。
NPOによりますと、去年の健康診断では、多くの人が目の不調を訴えたということで、13日も必要な人には、サリン被害に詳しい医師がいる眼科を紹介していました。
また、ことし7月、オウム真理教の元幹部らに死刑が執行されたあと、NPOには被害者から「執行されても心身の状態がよくなるわけではない」、「事件がこれで終わりとはなってほしくない」という声が複数寄せられたということです。
被害に遭った80歳男性は「今も目の焦点が合いづらい。死刑執行によって事件が風化し、同様の事件がまた起きてしまうのではないかと心配に思っている」と話していました。
事件の直後から被害者の診察に当たっている聖路加国際病院の石松伸一医師は「今後も継続して被害者が不安に感じていることに相談に乗っていきたい」と話していました。
健康診断は今月20日には埼玉県越谷市で、来月10日と11日には東京・渋谷区で開かれる予定です。問合せ先は「リカバリー・サポート・センター」03(5919)0878。