医学部の
不正入試をめぐる
問題で、
都内に
ある昭和大学が15
日、
記者会見を
開き、ことしの
医学部の
一般入試で、
現役生と
浪人生との
間で、
差がつくように
得点操作が
行われていたことを
明らかにして
謝罪しました。
東京医科大学で
不正入試が
明らかになったことを
受けて、
文部科学省は
ほかにも
同様の
不正がなかったか、
全国の
医学部を
対象に
調査を
進めています。
こうした中、東京 品川区に本部がある昭和大学は15日夕方、小出良平学長らが記者会見し、ことし2月に行われた医学部医学科の一般入試の面接試験で得点操作が行われていたことを認めて謝罪しました。
大学側は「社会の信頼を損なうもので深くおわびします」としたうえで、不利益を被った受験生には誠実に対応すると述べました。
大学によりますと、面接試験に当たり、現役と1浪の受験生には加点された一方で、2浪以上には一切の加点がなかったということです。
これについて、大学は募集要項には記していませんでした。
さらに、卒業生の子弟を優遇するような事例もあったということです。
昭和大学のことしの一般入試には5173人が受験し、このうち310人が合格しています。
学生は驚きと怒り
昭和大学に通う学生からは、今回明らかになった不正入試に驚きや憤りの声が聞かれました。
医学部の5年生の男子学生は「医学部には、現役生がやたらと多いなという印象を持っていました。大学としてのイメージも悪くなるのは避けられないと思いますが、今後は平等な入試をしてほしい」と話していました。
薬学部に通う5年生の女子学生は「ニュースで不正をしている大学があったことは知っていましたが、母校であったとは知らず、本当に残念で、許せないです」と話していました。
同じく薬学部の男子学生は「予備校でも浪人生は不利だと言われていましたが、本当に得点調整をやっていたとは驚きました」と話していました。