ネット
上のブログの
呼びかけによって、
朝鮮学校への
補助金の
交付を
求める声明を
出した
弁護士会の
幹部らに
大量の
懲戒請求が
出された
問題で、
弁護士が
逆に
不当な
請求だとして、
損害賠償を
求める
異例の
裁判が
各地で
相次いでいます。
このうち、
1人の
請求者の
責任を
認め、33
万円の
賠償を
命じる判決が23
日、
言い渡されました。
この問題は、
朝鮮学校への
補助金の
交付を
求める声明を
出した
全国21の
弁護士会の
幹部や
在日コリアンの
弁護士に、
去年1年間で13
万件もの
懲戒請求が
出されたもので、ネット
上の
一部のブログが「
声明への
賛同は
犯罪行為だ」
などと
懲戒請求するよう
呼びかけたことが
影響したとみられています。
これに対し、在日コリアンの金竜介弁護士らは、身に覚えがない不当な懲戒請求を大量に受けたとして、ブログの読者たちに損害賠償を求める裁判を各地で20件以上起こしています。
東京地方裁判所では23日、請求者の1人、41歳の男性に対する判決が言い渡され、被告が反論せず法廷にも姿を現さなかったことから弁護士側の主張を認め、33万円の賠償を命じました。この問題で判決が出たのは初めてとみられます。
NHKの取材に対し、金弁護士は「ブログにあおられた多くの人が在日コリアンであることだけを理由に、懲戒請求をするのは非常に恐ろしいことだ」と話しています。
この問題について、日本弁護士連合会は去年、「懲戒制度の趣旨と異なる」として一連の請求を取り扱わない方針を決めています。