政治せいじ資金しきん規正きせい法ほう改正かいせい 自民じみん 法案ほうあんをさらに修正しゅうせいへ 引き続ひきつづき協議きょうぎ

与野党よやとう双方そうほうが提出ていしゅつした政治せいじ資金しきん規正きせい法ほうの改正かいせい案あんなどをめぐり、自民党じみんとうは30日にち午前ごぜん、衆議院しゅうぎいんの特別とくべつ委員いいん会かいの理事りじ懇談こんだん会かいで各党かくとうの主張しゅちょうを踏ふまえた法案ほうあん修正しゅうせいの検討けんとう状況じょうきょうを説明せつめいしました。

それによりますと、党とうから支給しきゅうされる「政策せいさく活動かつどう費ひ」について、項目こうもくごとの使つかいみちに加くわえ、支出ししゅつした年月としつきを開示かいじするとした案あんに、さらに修正しゅうせいを加くわえる方針ほうしんだとしています。

一方いっぽう、野党やとう側がわが一致いっちして求もとめている企業きぎょう・団体だんたい献金けんきんの禁止きんしや、いわゆる「連座れんざ制せい」で議員ぎいんが会計かいけい責任せきにん者しゃと同おなじ責任せきにんをとることの明確めいかく化かについては、盛り込もりこまない考かんがえを重かさねて示しめしました。

公明党こうめいとうが強つよく求もとめているパーティー券けんの購入こうにゅう者しゃを公開こうかいする基準きじゅん額がくのさらなる引き下ひきさげについては言及げんきゅうがありませんでした。

野党やとう側がわは企業きぎょう・団体だんたい献金けんきんの禁止きんしを盛り込もりこまないとしていることに反発はんぱつするとともに、31日にち、委員いいん会かいを開ひらいて、質疑しつぎを行おこなうよう求もとめ、引き続ひきつづき協議きょうぎすることになりました。

公明こうめい 山口やまぐち代表だいひょう「修正しゅうせい案あんにそのまま賛同さんどうすることはできない」

政治せいじ資金しきん規正きせい法ほうの改正かいせいに向むけて自民党じみんとうが示しめした修正しゅうせい案あんについて、公明党こうめいとうの山口やまぐち代表だいひょうはパーティー券けんの購入こうにゅう者しゃを公開こうかいする基準きじゅん額がくのさらなる引き下ひきさげなど、党とうの主張しゅちょうが反映はんえいされなければ賛成さんせいできないとしたうえで、「自民党じみんとうの英断えいだんを促うながしたい」と述のべました。

政治せいじ資金しきん規正きせい法ほうの改正かいせいに向むけて自民党じみんとうは29日にち、修正しゅうせい案あんを示しめしましたが、公明党こうめいとうはパーティー券けんの購入こうにゅう者しゃを公開こうかいする基準きじゅん額がくを現在げんざいの「20万まん円えんを超こえる」から「5万まん円えんを超こえる」に引き下ひきさげるべきだという姿勢しせいを崩くずしておらず、両りょう党とう間かんで調整ちょうせいが続つづいています。

これについて公明党こうめいとうの山口やまぐち代表だいひょうは党とうの中央ちゅうおう幹事かんじ会かいで「自民党じみんとうから示しめされた修正しゅうせい案あんにそのまま賛同さんどうすることはできないというのが党とうの立場たちばだ」と述のべ、党とうの主張しゅちょうが反映はんえいされなければ修正しゅうせい案あんに賛成さんせいできないという考かんがえを示しめしました。

そのうえで「隔へだたりがある部分ぶぶんについて、自民党じみんとうにはより一層いっそうの透明とうめい化かを図はかるため思い切おもいきった決断けつだんを求もとめたい。野党やとう側がわのさまざまな主張しゅちょうについても合意ごうい点てんを見みいだす努力どりょくを求もとめ、自民党じみんとうの英断えいだんを促うながしたい」と述のべ、対応たいおうを求もとめました。

自民じみん 大野おおの敬たかし太郎たろう氏し「改あらためてもう少もうすこし時間じかんを」

特別とくべつ委員いいん会かいの与党よとう側がわの筆頭ひっとう理事りじ、自民党じみんとうの大野おおの敬たかし太郎たろう氏しは記者きしゃ団だんに対にたいし「今いまの段階だんかいで新あらたな提案ていあんはしていない。改あらためてもう少もうすこし時間じかんを頂いただきたいという話はなしをした。本質ほんしつ的てきな部分ぶぶんではないが、親族しんぞく間かんの資金しきん移動いどうの制限せいげんや中ちゅう長期ちょうき的てきな観点かんてんでの政党せいとうのガバナンス強化きょうかのあり方ありかた、同一どういつの者ものがパーティー券けんを購入こうにゅうできる上限じょうげんのあり方ありかたについて文言もんごん的てきにこうしたいという提示ていじをした」と述のべました。

立たつ民みん 笠かさ国対こくたい委員いいん長ちょう代理だいり「最低さいてい3項目こうもく 歩み寄あゆみより欠かかせず」

特別とくべつ委員いいん会かいの野党やとう側がわの筆頭ひっとう理事りじ、立憲りっけん民主みんしゅ党とうの笠かさ国会こっかい対策たいさく委員いいん長ちょう代理だいりは記者きしゃ団だんに対にたいし「野党やとう側がわが求もとめている3つの項目こうもくのうち、企業きぎょう・団体だんたい献金けんきんの禁止きんしはゼロ回答かいとう、連座れんざ制せいの強化きょうかはなお隔へだたりがある。『政策せいさく活動かつどう費ひ』の支給しきゅうの禁止きんしは具体ぐたい的てきにどういう提案ていあんがあるのか見みないと評価ひょうかできない」と述のべました。

そのうえで「政治せいじ不信ふしんが極きわまっていて、何なにとしても3つの重点じゅうてん項目こうもくで改革かいかくしていかなければ不信ふしんが解消かいしょうされることはない。骨抜ほねぬきの改革かいかく案あんではなく、実効じっこう性せいのある法ほう改正かいせいに結び付むすびつけるため、最低さいてい3項目こうもくでの歩み寄あゆみよりが欠かかせない」と述のべました。

公明こうめい 中川なかがわ康洋やすひろ氏し「党とうの求もとめる内容ないよう 回答かいとうなかった」

特別とくべつ委員いいん会かいの理事りじを務つとめる公明党こうめいとうの中川なかがわ康洋やすひろ氏しは記者きしゃ団だんに対にたいし「自民党じみんとうからは、特とくに『政策せいさく活動かつどう費ひ』について改善かいぜんの余地よちがあり、党内とうないの意見いけん集約しゅうやくにもう少もうすこし時間じかんがほしいという話はなしがあった。野党やとうから提案ていあんされた内容ないようについて何なんらかの形かたちで示しめしたいという話はなしで、わが党とうが求もとめている内容ないようについての回答かいとうはなかったと認識にんしきしている」と述のべました。