は、新型コロナの影響で中止となっていましたが、ことしは感染対策をとったうえで大阪と千葉の幕張で3年ぶりに開催されます。
国内外の人気アーティストが参加し、20日から2日間の開催。
このうち大阪・此花区の舞洲の会場では、特設ステージを作るなど準備が進んでいました。
先週、別の音楽フェスをメンバーの体調不良で出演辞退した人気のロックバンド「King Gnu」は今回のサマーソニックから復帰することにしています。 一方、「YOASOBI」はメンバーのコロナ感染が発覚し、18日、サマーソニックの出演を辞退すると発表しました。 現場では感染対策をとりながら、ライブ開催に向けた模索が続いています。
大阪では19日から3日間、▽京セラドームでEXILEのライブが、▽大阪城ホールでKing & Princeのライブが開かれています。 会場近くでファンに話を聞くと…
「朝からバッチリ準備してきました!歓声が上がったほうがもちろん楽しいし、本当は騒ぎたいけど、生で見られるだけで、歌声を聞けるだけで十分です。声を出さずにいきます」
「まず席についたら触る場所から全部消毒します。あとは、ペンライトにメンバーカラーがあるので、必死にふる感じです」
「かっこよくて『キャーッ』って出ちゃうのを頑張って抑えます」 (記者:抑えられますか?) 「意地で抑えます!」
感染対策をしながら、楽しみたいという声が多く聞かれました。
実は、政府の「基本的対処方針」では、会場の収容率を50%とすれば「大声を出してのイベント」を開催することが認められています。例えば、3000人の会場であれば、1500人以下で開催するということです。 もちろん、観客間の距離をあけることは大切で、基本的対処方針では、できれば2メートル、最低でも1メートルは開けることを求めています。 実際、サッカーではスタジアムの収容率を50%にした一部の試合では、声を出しての応援が許可されています。
ライブ・エンタテインメントの市場を調査しているぴあ総研が、チケットの売り上げから「市場規模」を推計したものです。 それによると、コロナ禍前の2019年の市場規模は6295億円でしたが、2020年は1106億円と8割も減少していました。 ぴあ総研は「壊滅的な打撃」と評価しています。
ぴあ総研の予測では、▽2022年はコロナ禍前の8割程度の5176億円まで回復し、▽2023年にはコロナ禍前の規模まで戻ると見込まれています。 ぴあ総研の笹井裕子所長は「元通りとはいかないが、息を吹き返しつつあると思います。コロナ禍でも感染対策を取りながら実施するノウハウが蓄積され、ファンも感染対策を取りながら楽しむ形が少しずつ定着してきた」と話していました。
コロナ後のチケット代には、感染対策費用が上乗せされている傾向もあり、実際の観客数はコロナ前の水準には戻っておらず、観客数が戻ってくるにはさらに時間がかかるとみられるということでした。
ぴあ総研によると、2022年上半期の興行規模は、デビュー30周年記念ツアーを開催したMr.childrenが1位でした。ドーム、スタジアムやアリーナをめぐる全国ツアーの復活が見られたといいいます。 1位 Mr.children 65.7万人 2位 Kis-My-Ft2 52.8万人 3位 King&Prince 50.6万人 4位 SixTONES 41.7万人 5位 ジャニーズWEST 40.3万人 6位 すとぷり 36.6万人 7位 福山雅治 32.9万人 8位 KAT-TUN 31.2万人 9位 Official髭男dism 29.1万人 10位 ゆず 28.1万人 ※興行規模=公演回数×各開催会場の最大収容人数 ※実際の動員数とは異なる。
大阪各地でもライブ「声出したいけど」
声出しルール どうなっている?
ライブは回復傾向で
観客が戻るには時間が
音楽ポップス興行規模ランキング (2022年1~6月)