奈良なら県警けんけい 鬼塚おにづか本部ほんぶ長ちょう辞任じにん表明ひょうめい「責任せきにん痛感つうかん」 安倍あべ元もと首相しゅしょう銃撃じゅうげき事件じけん

また、59歳さいの警備けいび部長ぶちょうについても減給げんきゅう1か月かげつの懲戒ちょうかい処分しょぶんとしました。

このうち現場げんばの責任せきにん者しゃだった、県警けんけい察さっ本部ほんぶ警備けいび課長かちょうの54歳さいの警視けいしは、「現場げんばで最さい上位じょういの幹部かんぶだったにもかかわらず指揮しきが不十分ふじゅうぶんだった」と指摘してきされ、減給げんきゅう3か月かげつの処分しょぶんとなりました。警視けいしは事件じけんについて「警護けいご対象たいしょう者しゃの生命せいめいを守まもることができず、極きわめて重おもく受け止うけとめています」と話はなしているということです。

このほか、警衛けいえい警護けいご・危機きき管理かんり対策たいさく参事さんじ官かんの60歳さいの警視けいしは減給げんきゅう1か月かげつの処分しょぶんを受うけました。60歳さいの警視けいしは「適切てきせつな警護けいご計画けいかくの作成さくせいの徹底てっていを欠かいた」と指摘してきされ、「極きわめて重大じゅうだいな事態じたいを招まねいたことに対にたいして責任せきにんを痛感つうかんしています」と話はなしているということです。

処分しょぶんを発表はっぴょうした県警けんけい察さっ本部ほんぶの松井まつい高志たかし 首席しゅせき監察かんさつ官かんは「今回こんかい確認かくにんされた問題もんだい点てんを改あらためて深ふかく認識にんしきし、二度にどとこのような事態じたいを発生はっせいさせないよう、職員しょくいんへの指導しどうを徹底てっていしてまいります」とコメントしています。

また、県警けんけい察さっ本部ほんぶは「改あらためましてお亡なくなりになられた安倍あべ元もと内閣ないかく総理そうり大臣だいじんのご冥福めいふくを心こころよりお祈おいのり申し上もうしあげるとともにご遺族いぞくの皆みなさまに対にたいし、心こころよりお悔おくやみを申し上もうしあげます。県民けんみんの皆みなさまをはじめ多おおくの方々かたがたに、多大ただいなるご不安ふあん、ご心配しんぱいをおかけすることになり心しんよりおわび申し上もうしあげます」とコメントしています。

九州きゅうしゅう大学だいがく法学部ほうがくぶを卒業そつぎょう後ご、平成へいせい7年ねんに警察庁けいさつちょうに入はいり、長野ながの県警けんけいの警備けいび第だい1課長かちょうのほか、警察庁けいさつちょう警備けいび課か警護けいご室長しつちょう、内閣ないかく官房かんぼう内閣ないかく参事さんじ官かんなどを経へて、ことし3月つきに奈良なら県けん警察けいさつ本部ほんぶの本部ほんぶ長ちょうに着任ちゃくにんしました。

キャリアの中なかでも要人ようじん警護けいごといった警備けいび分野ぶんやでの経歴けいれきが長ながく、警察けいさつ内部ないぶでもいわゆる「警備けいびのプロ」として評価ひょうかされていました。

鬼塚おにづか本部ほんぶ長ちょうは着任ちゃくにんした際さいの記者きしゃ会見かいけんで「子こどもや高齢こうれい者しゃといった社会しゃかい的てき弱者じゃくしゃにしっかり寄り添よりそい、被害ひがい者しゃを発生はっせいさせないための諸しょ対策たいさくを推進すいしんしたい。日本にっぽん一いち安全あんぜんで安心あんしんして暮くらせる奈良ならを実現じつげんするため、本部ほんぶ長ちょうとしての重責じゅうせきを果はたし、粉骨砕身ふんこつさいしん努つとめて参まいりたい」と述のべていました。

先月せんげつ8日にち、安倍あべ元もと総理そうり大臣だいじんが銃じゅうで撃うたれて死亡しぼうした街頭がいとう演説えんぜつの際さいは、警護けいごの責任せきにん者しゃを務つとめ、県警けんけいが作成さくせいした「警護けいご・警備けいび計画けいかく」を、事件じけん当日とうじつの朝あさに承認しょうにんしていました。

鬼塚おにづか本部ほんぶ長ちょうは事件じけんの翌日よくじつに記者きしゃ会見かいけんを行おこない「27年ねんの警察官けいさつかん人生じんせいでの最大さいだいの悔恨かいこん、痛恨つうこんの極きわみであります。今回こんかいの事態じたいが生しょうじてしまったことに対にたいする責任せきにんの重おもさを痛感つうかんしております」と話はなしていました。

そして、当時とうじの警備けいび体制たいせいについては「警護けいご・警備けいびに関にかんする問題もんだいがあったことは否定ひていできないと考かんがえており、早急そうきゅうにその問題もんだい点てんを把握はあくし適切てきせつな対策たいさくを講こうじる」として、問題もんだいがあったことを認みとめていました。