Japanese News: 霊感商法への契約「取消権」の行使 “把握は困難” 消費者庁

霊感れいかん商法しょうほうへの契約けいやく「取消とりけし権けん」の行使こうし “把握はあくは困難こんなん” 消費しょうひ者しゃ庁ちょう

Sep 7, 2022 22:09 1

Furigana

霊感れいかん商法しょうほうなどの悪質あくしつ商法しょうほうへの対策たいさくを話し合はなしあう消費しょうひ者しゃ庁ちょうの検討けんとう会かいが開ひらかれ、4年ねん前まえの法律ほうりつ改正かいせいで霊感れいかん商法しょうほうに適用てきようされるようになった契約けいやくの「取消とりけし権けん」がどのくらい行使こうしされたのかについて、消費しょうひ者しゃ庁ちょうは「報告ほうこく規定きていがなく網羅もうら的てきな把握はあくは困難こんなんだ。裁判さいばんでの例れいも確認かくにんできなかった」と説明せつめいしました。

これに対にたいして委員いいんからは、今いまの法律ほうりつの課題かだいの指摘してきや改善かいぜんを求もとめる意見いけんが出だされました。

7日にちに開ひらかれた検討けんとう会かいには8人にんの委員いいんが参加さんかし、4年ねん前まえの消費しょうひ者しゃ契約けいやく法ほうの改正かいせいで霊感れいかん商法しょうほうに適用てきようされるようになった取消とりけし権けんがどのくらい使つかわれたのかについて、消費しょうひ者しゃ庁ちょうの担当たんとう者しゃから説明せつめいが行おこなわれました。

担当たんとう者しゃは「消費しょうひ者しゃ契約けいやく法ほうは民事みんじルールのため報告ほうこく規定きていもなく、行政ぎょうせいが網羅もうら的てきに把握はあくすることは困難こんなんだ」としたうえで、「裁判さいばんで取消とりけし権けんが行使こうしされた例れいも確認かくにんできなかった」と述のべました。

また、問題もんだいとなっている「献金けんきん」という形かたちで多額たがくのお金おかねを渡わたす行為こういについても、取消とりけし権けんなどの対象たいしょうとなる「契約けいやく」に該当がいとうするかについては、「民法みんぽう上じょうの解釈かいしゃくによって判断はんだんされる」と説明せつめいしました。

これに対にたいして、弁護士べんごしの菅野かんの志こころざし桜さくら里さと委員いいんは「霊感れいかん商法しょうほう対策たいさくとして効果こうか的てきな法律ほうりつとなっていないことを正面しょうめんから受け止うけとめて改善かいぜんするべきだ」と指摘してきしたうえで、「契約けいやくと献金けんきんのグレーゾーンを整理せいりする必要ひつようがある。この線引せんひきの基準きじゅんを作つくるための知見ちけんをもらって具体ぐたい化かする必要ひつようがある」などと提案ていあんしました。

また、日弁連にちべんれん副ふく会長かいちょうの芳野よしの直子なおこ委員いいんは「霊感れいかん商法しょうほうにはいろんなパターンが考かんがえられる。消費しょうひ者しゃ契約けいやく法ほうはさまざまな要件ようけんが設定せっていされているが、細こまかく要件ようけんを設定せっていしすぎていることで、かえって使い勝手つかいがってが悪わるくなっているのではないか」などと述のべました。