5日、
小惑星「リュウグウ」の
表面に
金属の
塊を
衝突させる
世界初のミッションに
成功した「はやぶさ
2」は、
飛び散った
岩石などにぶつからないため
小惑星を
大きく
う回する
コースを
飛んでいます。
小惑星上空に
戻るのは、
およそ2週間後の
予定です。「はやぶさ
2」は
5日午前、「リュウグウ」の
高度500
メートルからクレーターを
作る「インパクタ」と
呼ばれる
衝突装置を
切り離し、
その後、インパクタが
自動的に
爆発して
小惑星に
金属の
塊を
衝突させる
実験を
行いました。
JAXA=宇宙航空研究開発機構が「はやぶさ2」の分離したカメラの画像を分析したところ、小惑星表面から飛び散った岩石などの噴出物がカーテン状に広がる様子を確認しました。
このためJAXAは5日、衝突実験は成功したと発表しました。
クレーターの分析を行うプロジェクトの担当者は小惑星表面に人工のクレーターが作られた可能性が高いとしています。
実験のあとリュウグウ周辺の宇宙空間には爆発した装置の破片や小惑星の岩石が飛び散っていてぶつかるおそれが高くなっているため「はやぶさ2」は現在、小惑星を大きくう回するコースを飛んでいます。
数日後にはリュウグウからおよそ100キロの距離まで離れ、小惑星の上空にはおよそ2週間後に戻る予定です。
その後、クレーターができたとみられる衝突地点の観測を開始し、小惑星内部の状況を明らかにしていくことにしています。