日産自動車のゴーン
前会長がオマーンの
販売代理店を
支出した
日産の
資金を
私的に
流用したとして
再逮捕された
事件で、
東京地検特捜部が
前会長側への
資金移動が
記録されたメールを
入手していることが
関係者への
取材で
分かりました。
特捜部は
不透明な
資金の
流れの
実態解明を
進めています。
日産自動車の
前会長カルロス・ゴーン
容疑者(65)は、オマーンの
販売代理店に
日産から
支出させた
資金の
一部を
私的に
流用し、
合わせて
5億6000
万円余りの
損害を
与えたとして
4日、
特別背任の
疑いで
東京地検特捜部に
再逮捕されました。
特捜部はゴーン前会長がオマーンの代理店に支出させた資金の一部をレバノンのペーパーカンパニーの口座に送金させ、みずからに還流させていたとみていますが、この口座から前会長側への資金移動が記録されたメールを特捜部が入手していることが関係者への取材で分かりました。
関係者によりますと、この口座からは、およそ30億円が前会長の息子が経営するアメリカの投資関連会社に送金されていたほか、およそ9億円はゴーン前会長の妻が代表を務める会社に送金されていたということです。
特捜部は捜査に協力している日産側から資金移動のメールを入手したということで、特捜部は不透明な資金の流れの実態解明を進めています。
関係者によりますと、調べに対しゴーン前会長は全面的に容疑を否認しているということです。