アメリカの
トランプ大統領は、メキシコ
国境からの
不法移民を
野党・
民主党の
地盤のカリフォルニア
州などに
移送することを
検討していると
明らかにしました。
トランプ政権の
不法移民対策に
反対する
民主党支持者が
多い地域に
対応を
押しつける
形で、
政治的な
報復だ
などと
波紋を
呼んでいます。
アメリカとメキシコの
国境では、
中米などからアメリカへの
不法移民が
後を
絶たず、
国境警備当局によりますとことしに
入ってから
先月までに
不法入国で
拘束された
人はおよそ20
万人と、
去年の
同じ時期の
倍近くに
増えています。
トランプ大統領は、12日、「民主党のせいで不法移民対策が進まない。彼らが不法移民に寛容だというなら、受け入れてもらおう。それでハッピーなら」と述べました。そのうえで民主党の地盤でリベラル色が強くトランプ政権の不法移民対策に反対するカリフォルニア州などの、「聖域都市」と呼ばれる受け入れに寛容な地域に拘束した不法移民を移送することを検討していると明らかにしました。
トランプ大統領は、メキシコとの国境に壁を建設することなど強硬な不法移民対策を掲げていますが、民主党が反対しています。
トランプ大統領の今回の発言は、民主党支持者が多い地域に対応を押しつける形で民主党への政治的な報復だという指摘も出て波紋を呼んでいます。