일본어 뉴스: アイヌ新法が成立「先住民族」と明記自治体への交付金創設も

アイヌ新法しんぽうが成立せいりつ「先住民せんじゅうみん族ぞく」と明記めいき自治体じちたいへの交付こうふ金きん創設そうせつも

Apr 19, 2019 13:04

Furigana

アイヌ民族みんぞくを先住民せんじゅうみん族ぞくとして初はじめて位置いちづけ、アイヌ文化ぶんかを生いかした地域ちいき振興しんこう策さくを行おこなうための交付こうふ金きんの創設そうせつなどを盛り込もりこんだ新あらたな法律ほうりつが、19日にちの参議院さんぎいん本ほん会議かいぎで可決かけつ・成立せいりつしました。

この新あらたな法律ほうりつではアイヌ民族みんぞくを「先住民せんじゅうみん族ぞく」と初はじめて明記めいきし、「アイヌの人々ひとびとが民族みんぞくとしての誇ほこりを持もって生活せいかつすることができ、その誇ほこりが尊重そんちょうされる社会しゃかいの実現じつげんを図はかる」としています。

また国くにや自治体じちたいが、アイヌ政策せいさくを実施じっししていく責務せきむを負おっているとしたうえで、地域ちいきの活性かっせい化かを目指めざしてアイヌ文化ぶんかを生いかした事業じぎょうを計画けいかくする自治体じちたいを対象たいしょうに、新あらたな交付こうふ金きんを創設そうせつすることも盛り込もりこまれています。

さらに、アイヌの人ひとたちが独自どくじの文化ぶんかを継承けいしょうするのを後押あとおしするため、国有こくゆう林りんで樹木じゅもくを採取さいしゅしたり、川かわでサケを捕獲ほかくしたりできるよう手続てつづきを簡素かんそ化かし、規制きせい緩和かんわを行おこなうなどとしています。

法律ほうりつを担当たんとうする石井いしい国土こくど交通こうつう大臣だいじんは閣議かくぎのあとの記者きしゃ会見かいけんで「アイヌの人々ひとびとが民族みんぞくとしての名誉めいよと尊厳そんげんを保持ほじし、これを次世代じせだいに継承けいしょうしていくことは活力かつりょくある共生きょうせい社会しゃかいを実現じつげんするために重要じゅうようだ。国会こっかい審議しんぎでの意見いけんなどを踏ふまえ確実かくじつな施行しこうに努つとめたい」と述のべました。

紋別もんべつアイヌ協会きょうかい会長かいちょう「国くにはアイヌの歴史れきしを調しらべ国民こくみんに説明せつめいを」

紋別もんべつアイヌ協会きょうかいの畠山はたけやま敏さとし会長かいちょうは、先住民せんじゅうみん族ぞくの権利けんりを訴うったえ、去年きょねん９月くがつ、北海道ほっかいどう紋別もんべつ市しでアイヌの伝統でんとう儀式ぎしきに使つかうサケを、川かわを管理かんりする自治体じちたいの許可きょかなしに獲えろうとしましたが、警察けいさつから法律ほうりつ違反いはんになるとして止とめられ、漁りょうを行おこなうことができませんでした。

新あらたな法律ほうりつについて畠山はたけやまさんは「先住民せんじゅうみん族ぞくであるアイヌの土地とちや資源しげんに対にたいする権利けんりを保障ほしょうしておらず、国際こくさい的てきな基準きじゅんを満みたしていない。過去かこにアイヌは住すんでいた土地とちを追おいやられて、過酷かこくな労働ろうどうを強しいられた。国くにはそうした歴史れきしを調しらべて国民こくみんが理解りかいできるよう説明せつめいすべきだ」と国くにの対応たいおうを批判ひはんしました。

北海道ほっかいどうアイヌ協会きょうかい理事りじ長ちょう「歴史れきしの大おおきな１いちページ」

アイヌ民族みんぞくを先住民せんじゅうみん族ぞくとして初はじめて位置いちづけた新あらたな法律ほうりつが可決かけつ・成立せいりつしたことを受うけて、「北海道ほっかいどうアイヌ協会きょうかい」の加藤かとう忠ただし理事りじ長ちょうは、「涙なみだが出でてきます。これまで抱かかえ切きれない苦くるしみと悲かなしみの歴史れきしがありましたが、ようやくこの法律ほうりつで認みとめてもらいました」と話はなしていました。