死亡したのは、バングラデシュでイスラム教の神学校に通っていた19歳の女子学生、ヌスラット・ジャハン・ラフィさんです。
ラフィさんは先月下旬、神学校の校長から校長室に呼び出され、繰り返し体を触られたとして、警察に被害届を出しました。
今月6日、ラフィさんは学校の屋上で、同級生ら5人から被害届を取り下げるよう求められ、拒否したところ、灯油をかけられて火をつけられたということです。
ラフィさんは大やけどを負って病院で手当てを受けていましたが、10日に死亡しました。
地元メディアによりますと、この事件に関連して、合わせて17人が逮捕され、そのうちの1人が「神学校の校長に命じられた」と警察に供述しているということです。
今回の事件を受けて、相次ぐ女性への性暴力やセクハラに抗議し、政府に対策を求める声が高まっていて、19日には首都ダッカで、抗議集会が開かれました。
集会に参加した女性は「犯人を罰するだけで終わりにはできない。私たちは立ち上がって手を取り合い、女性が虐げられる状況を変えなければならない」と話していました。