天皇陛下の
即位を
祝う一般参賀が
4日、
皇居で
行われ、
天皇陛下は、
皇后となられた
雅子さまや
皇族方とともに
宮殿のベランダに
立って、
訪れた
人たちの
祝意に
応えられます。
皇居での
一般参賀は
毎年、
正月2日と
天皇誕生日に
行われていますが、
即位を
祝う一般参賀は、
前回の
上皇さまの
即位のとき
以来2回目で、29
年ぶりに
行われます。
宮内庁によりますと、1日に即位した天皇陛下は、皇后さまや、「皇嗣」となられた秋篠宮さまなどの皇族方とともに、午前10時ごろから1時間おきに合わせて6回、宮殿のベランダに立たれる予定です。そして、訪れた人たちの祝意に応え、即位後初めて一般の人たちを前におことばを述べられます。
退位した上皇さまと、上皇后さまは、4日の一般参賀には出席されないということです。
参賀に訪れる人たちは、午前9時半から午後2時半までの間に皇居の正門から入り、二重橋を通って宮殿の前に向かうことになっています。
宮内庁は、混雑の状況によっては入門まで2時間以上かかる場合もあるとして、時間に余裕を持って訪れるよう呼びかけています。
4日と5日の2日間は、宮内庁の京都事務所や正倉院事務所などでも、一般の人たちによる祝賀の記帳を受け付けるということです。
29年ぶりの即位一般参賀
皇居では毎年、新年を迎えた正月2日と天皇誕生日に一般参賀が行われていますが、即位を祝う一般参賀は、前回の上皇さまの即位のときに続いて2回目で、29年ぶりに行われます。
前回は、昭和天皇の崩御に伴って1年間の喪の期間があったことなどから、即位から2年近くがたった平成2年11月18日に行われました。
宮内庁は当初は、一般参賀を前回にならって、「即位の礼」の中心となる「即位礼正殿の儀(そくいれい せいでんのぎ)」のあとの10月26日に行うとしていました。
しかし、「即位後なるべく早く行ったほうが、よいのではないか」といった意見が寄せられ、宮内庁は日程の前倒しを決めました。
そのうえで、連休の期間中で大勢の人たちが足を運びやすいことや、天皇皇后両陛下の前後の日程などを考慮して即位から3日後の5月4日が選ばれたということです。