20
年ぶりの
強い勢力とされるサイクロンが
3日、インド
東部に
上陸し、
住民およそ100
万人が
避難する
事態となっています。インドの
気象当局によりますと、サイクロン「フォニ」は、
日本時間の
正午前に、
東部のオディシャ
州に
上陸しました。
上陸時の最大瞬間風速は53メートル、中心付近の最大風速は47メートルで、インドの気象当局によりますと、勢力の強さとしては20年ぶりだということです。
サイクロンはベンガル湾に沿うように北東に進んでいて、上陸したオディシャ州と隣の西ベンガル州では、大雨や暴風による災害のおそれが高まっていて、州政府は沿岸部を中心に避難を呼びかけ、すでに住民およそ100万人が避難しているということです。
現地の映像では、ヤシの木が風で大きくしなる様子や、倒れた木で道路が塞がれている様子が確認できます。ベンガル湾に面するインドの東部と南部では、たびたびサイクロンによる被害が起きていて、20年前の1999年には死者が1万人を超える甚大な被害が出ました。
サイクロン「フォニ」は、このあと勢力を弱めながら西ベンガル州を通過する見込みで、気象当局は沿岸部を中心に引き続き厳重に警戒するよう呼びかけています。