일본어 뉴스: “手本はクモの糸” 強じんな新繊維山形の企業が製品化へ

“手本てほんはクモの糸いと” 強きょうじんな新しん繊維せんい山形やまがたの企業きぎょうが製品せいひん化かへ

May 5, 2019 04:05

Furigana

軽かるいうえに強つよく、衝撃しょうげきも吸収きゅうしゅうする虫むしのクモの糸いとを参考さんこうにした新しん繊維せんいの開発かいはつに山形やまがた県けんのベンチャー企業きぎょうが成功せいこうし、ことし中ちゅうの製品せいひん化かを目指めざしています。

クモが体からだをぶら下ぶらさげるためにはき出はきだす「けん引けんいん糸いと」とよばれる糸いとなどは軽かるくて伸のび縮ちぢみし、衝撃しょうげきを吸収きゅうしゅうするうえ、重おもさ当あたりの強きょうじん性せいは鉄てつの340倍ばいあるといわれ、仮かりに直径ちょっけい１いちセンチの太ふとさのクモの糸いとで巣すをつくると飛とんでいるジャンボジェット機じぇっときさえ壊こわさずにキャッチできると言いわれています。

山形やまがた県けん鶴岡つるおか市しにあるベンチャー企業きぎょうは、新しん素材そざいを開発かいはつする国くにのプログラムに参加さんかしさまざまなクモの糸いとを遺伝子いでんしレベルで分析ぶんせきしました。

そしてタンパク質たんぱくしつを合成ごうせいして、クモの糸いとの構造こうぞうに似にた繊維せんいをつくる技術ぎじゅつ開発かいはつに成功せいこうし、このほど、軽量けいりょうで破やぶれにくいアウトドア用ようの服ふくの試作しさく品ひんをつくりました。

会社かいしゃはことし中ちゅうの製品せいひん化かを目指めざしています。この繊維せんいはさまざまな製品せいひんに応用おうようが可能かのうだということで、会社かいしゃでは軽かるさと強つよさが要求ようきゅうされる自動車じどうしゃの車体しゃたいや、しなやかさが求もとめられる人工じんこう髪の毛かみのけの開発かいはつも始はじめたということです。

繊維せんいをつくったベンチャー企業きぎょう「Ｓｐｉｂｅｒ」の関山せきやま和秀かずひで代表だいひょう執行しっこう役やくは「強きょうじん性せいはまだ天然てんねんのものには及およばないが、伸のび縮ちぢみし、軽かるさと強つよさを合あわせ持もった糸いとにたどりついた。原料げんりょうに石油せきゆなど化石かせき燃料ねんりょうもつかわないので、循環じゅんかん型がた社会しゃかいに貢献こうけんできる」と話はなしています。