北海道北部の
猿払村の
沖合に
あるはずの
小島が
見当たらなくなったとの
情報が
寄せられたことを
受け、
海上保安本部が20
日から
現地調査を
始めました。
この島は、
北海道北部の
猿払村の
沖合およそ500
メートルに
位置する「エサンベ
鼻北小島」で、
5年前、
領海を
明確にする
目的で
国が
新たに
名称を
付けた
全国158の
島の
1つです。
去年10月、地元の住民から「見当たらなくなっている」との情報が寄せられたことを受けて第1管区海上保安本部が20日から現地調査を始めました。
調査は、海上保安官3人が船に乗り込み、超音波を使って、島があるはずの海域周辺の水深を測定しました。
島は、32年前に発見された当時、海面からの高さがおよそ1.4メートルあったということですが、海上保安本部の担当者は「波や流氷で削られ、海面部分がなくなった可能性がある」としています。
海面の高さが低くなる干潮の時でも水没している場合は、国連海洋法条約で島とは認められないうえ、領海が狭まることになるということです。
第1管区海上保安本部の飯塚正城主任海洋調査官は「深さ1メートルほどの場所に岩礁があるのを確認した。きょうは潮が満ちていたので、干潮のときに海面上に出るかどうかを引き続き調べたい」と話していました。
現地調査は、今月24日まで行われる予定です。