千葉県銚子市の
犬吠埼の
沖合で
貨物船どうしが
衝突し、
1人が
死亡、
3人が
行方不明になった
事故で、
沈没したほうの
船の
内部から27
日、
船体をたたくような
音が
確認されたことを
受けて、
海上保安本部は28
日、ダイバーによる
船内の
捜索を
再開する
予定です。
ただ現場海域では
波が
高いため、
状況を
見ながら
捜索を
再開する
時間を
決めることにしています。26
日未明、
銚子市の
犬吠埼の
沖合で
いずれも
貨物船の「
千勝丸(499
トン)」と「すみほう
丸(499トン)」が
衝突して
千勝丸が
沈没し、
乗っていた
5人のうち
二等航海士の
矢野彰さん(72)が
死亡しました。
また、一等航海士の上村一文さん(60)、機関長の瀬野博さん(69)、一等機関士の馬越才五さん(67)の3人が行方不明になっています。
千勝丸は水深30mほどの海底に横倒しになって沈んでいて、第3管区海上保安本部が27日、ダイバーを出して内部を捜索したところ、船の後方にある居室付近から船体をたたくような音がするのを確認したということです。
ただ、海中の視界が悪いこともあり、27日の捜索では音の出どころは特定できませんでした。
事故発生からすでに丸2日が過ぎましたが、海上保安本部は、行方不明になっている3人が居室などに取り残され音で合図を送っている可能性もあるとみて、28日ダイバーによる船内の捜索を再開する予定です。
ただ現場海域では波が高いため、状況を見ながら捜索を再開する時間を決めることにしています。
海上自衛隊 潜水艦救難艦を派遣
海上自衛隊は、第3管区海上保安本部長からの災害派遣要請を受けて「潜水艦救難艦」を現場海域に派遣しました。
潜水艦救難艦は搭載する救難艇を使って、海中に沈没した船から水圧の影響を受けることなく乗組員を救助することが可能で、貨物船の乗組員が発見された場合に備えるということです。
潜水艦救難艦は27日午後8時すぎに徳島県沖を出発し、28日夕方、現場海域に到着する見込みです。