アメリカのすぐれた
報道などに
贈られる
ピュリツァー賞の
授賞式が
行われ、ミャンマーで
少数派のロヒンギャの
人たちへの
迫害の
問題を
取材し
拘束された
ロイター通信の
記者などが
受賞しました。
賞を
運営する
コロンビア大学の
総長は
報道への
圧力を
念頭に、「
勇気を
持って
取材をし、
真実を
伝え
続けることが
重要だ」と
述べました。
ピュリツァー賞の
授賞式は28
日、ニューヨークの
コロンビア大学で
行われました。
国際報道の部門ではミャンマーで少数派のロヒンギャの人たちへの迫害に関する調査報道に当たり、国家機密法違反の罪に問われたロイター通信の記者2人が受賞しました。
今月、恩赦で釈放された2人は式に出席し、「釈放に向けて支援をしてくれた人たちに改めて感謝を伝えたい」と述べました。
また公益報道の部門では去年2月、17人が犠牲となったフロリダ州の高校の銃撃事件で警察や学校の対応が不十分だったとして責任を追及した地元の新聞社「サウス・フロリダ・サン・センティネル」が受賞しました。
編集責任者のダナ・バンカーさんは「今後も事実を突き止めるために丁寧に取材をし、社会に貢献できる報道を続けていきたい」と話していました。
コロンビア大学のリー・ボリンジャー総長は報道への圧力などメディアを取り巻く環境が厳しさを増していると指摘したうえで、「社会のために善意と勇気を持って取材をし、真実を伝え続けることが重要だ」と述べました。