千葉県は、田植えの時期に合わせてジャンボタニシの発生状況を調査していますが、ことしは、平年の5倍以上の個体数が確認されるなど、過去10年で最悪の結果となりました。
このため千葉県は「ジャンボタニシ注意報」を発表し、県内の農家に対して、対策をとるよう呼びかけています。
ジャンボタニシは3日から4日に1度のペースでピンク色の卵を産卵するなど繁殖力が強く、県は対策として水田やその周辺で個体や卵を見つけたらすぐに取り除くことや、駆除剤を散布することなどが有効だとしています。
千葉県農林総合研究センターの栗原大二病害虫防除課長は「この冬の平均気温が比較的高かったため、通常は寒さに弱く冬を越すことができずに死んでしまうジャンボタニシが、生き残ったと考えられる」と話しています。
「米作りにとって最大の天敵」
千葉県山武市の小川利吉さん(65)の2.5ヘクタールの水田では、先月末に田植えが行われましたが、ジャンボタニシによって植えたばかりの苗が食い荒らされ、池のような状態になっているところもありました。
また、水路の側面や稲の茎の部分には、たくさんのピンク色の卵が産みつけられていました。
小川さんは、駆除剤をまいたり、水の量を少なくしてジャンボタニシが生息しにくくしたりするなど対策を取っていますが、すでに全体の1割から2割の苗が食べられてしまったということです。
小川さんは「例年にない異常発生で、米作りにとって最大の天敵だ。ことしは対策に失敗したと思うが、この経験をいかして、来年のジャンボタニシとの戦いをどうするか考えていきたい」と話していました。