1日夜、
横浜市を
走る新交通システム「シーサイドライン」の
始発駅を
出ようとした
車両が
逆走して
車止めに
衝突し、14
人が
重軽傷を
負った
事故で、
国の
運輸安全委員会は
2日午前から
現場での
調査を
再開し、
原因究明を
進めています。
一方、
警察によりますと、
車両は
ドアが
閉まってすぐに
逆走し
始めたということで、
警察が
詳しい状況を
調べています。
1日午後8時すぎ、
横浜市磯子区と
金沢区を
結ぶ新交通システム「シーサイドライン」の
始発駅で
ある新杉田駅で、
5両編成の
車両が
出発しようとした
際に25
メートルほど
逆走し、
駅構内の
車止めに
衝突しました。
警察によりますと、およそ30人の乗客のうち20代から80代の男女14人が重軽傷を負いました。
この事故で、国の運輸安全委員会は原因究明のため2日未明に鉄道事故調査官を派遣し、事故の状況を調べたのに続いて、午前9時ごろから再び調査官4人で調査にあたっています。
一方、警察によりますと、「シーサイドライン」はコンピューターで制御されていますが、これまでの調べで、当時、車両はドアが閉まった直後に逆走し始めて事故を起こしていたことが分かったということです。
警察は、システムに不具合がなかったかなど、詳しい状況をさらに調べています。
シーサイドライン 問い合わせ相次ぐ
運転の見合わせが続いているシーサイドラインの新杉田駅では、運転再開の見通しや代わりの移動手段などを駅員に尋ねる人の姿が見られました。
このうち、沿線にある大型スーパーに家族で買い物に行く予定だという横浜市の43歳の女性は「新しいお店に行くことを1週間以上前から楽しみにしていました。安全に運行してもらうのがいちばんなので、不便ですがバスかタクシーで行こうと思います」と話していました。
また、アーチェリーの大会に出場するため会場に向かっていた都内の27歳の男性は「歩いて行こうか悩んでいます。大会は2週間に1回あるので、運行が早く再開されることを望みます」と話していました。
シーサイドラインの運行会社は、バス会社に依頼して8台のバスで振り替え輸送を行っていて、停留所には家族連れなどの長い列ができていました。
バスを待っていた横浜市の21歳の男性は「シーサイドラインが自動運転であることは知っていましたが、こういう事故が起きるのかと驚きました。通勤で毎日利用するので早く復旧してもらわないと困ります」と話していました。