電気料金を
抑えるため、
送電線の
整備に
かかる費用などを
積み上げ
料金を
設定する
今の
制度が
見直されることになりました。
大手電力会社に対してコスト
削減を
促す新たな
仕組みが
導入される
見通しです。
経済産業省は28日開いた審議会で、送電線の整備や維持にかかる費用を料金に反映させている今の制度を見直す方針を示しました。
今の制度では大手電力会社は、こうした費用をすべて積み上げ、利益分を上乗せする形で電気料金を設定することが認められています。
しかし今後、老朽化した設備の更新や再生可能エネルギーの普及に対応するため送電線の増設が必要となっていて、今の制度では電気料金の上昇が避けられないと懸念されていました。
このため制度を見直し、電力会社がコスト削減を実施すれば、その一部を会社の利益に反映できるようにする新たな仕組みが導入される見通しです。
さらに、料金の値下げなど利用者への還元が適切に行われているかを定期的に確認することも検討されます。
経済産業省は、制度の見直しによって大手電力会社にコスト削減を促したい考えで、法律の改正も視野に年内に制度の詳しい内容をまとめることにしています。