Japanese News: イスラエル「イラン核関連施設など攻撃」発表非常事態宣言も

イスラエル軍ぐんは13日にち、イラン各地かくちにある核かく関連かんれん施設しせつなど数すう十じゅうの軍事ぐんじ目標もくひょうを攻撃こうげきしたと発表はっぴょうし、ネタニヤフ首相しゅしょうは「イランの核かく濃縮のうしゅくプログラムの核心かくしんを攻撃こうげきした」としています。

一方いっぽう、イランの国営こくえいテレビは、攻撃こうげきによって革命かくめい防衛ぼうえい隊たいのトップが殺害さつがいされたと伝つたえています。

イラン側がわは攻撃こうげきを受うけた場合ばあい、報復ほうふく攻撃こうげきすると警告けいこくしていただけに、両国りょうこくの軍事ぐんじ衝突しょうとつの拡大かくだいが懸念けねんされます。

こうしたなか、ロイター通信ろいた-つうしんはイランの最高さいこう指導しどう者しゃハメネイ師しが声明せいめいを出だし、「今回こんかいの攻撃こうげきでイスラエルはみずからの苦にがい運命うんめいを招まねき必かならず報むくいを受うけるだろう」と述のべたと伝つたえました。

イスラエルに対にたいする報復ほうふくを示唆しさしたものとみられます。

イスラエル軍ぐんは13日にち、「イスラエル軍ぐんがイランの核かく開発かいはつ計画けいかくへの先制せんせい攻撃こうげきを行おこなった」としたうえで「イスラエル空軍くうぐんの戦闘せんとう機き数すう十じゅう機きが、イラン各地かくちにある核かく関連かんれん施設しせつなど数すう十じゅうの軍事ぐんじ目標もくひょうへの攻撃こうげきを含ふくむ第だい1段階だんかいの作戦さくせんを完了かんりょうした」とする声明せいめいを発表はっぴょうしました。

イスラエルのネタニヤフ首相しゅしょうはビデオメッセージで、「イランの核かく濃縮のうしゅくプログラムの核心かくしんを攻撃こうげきした。

イランの核兵器かくへいき開発かいはつプログラムの核心かくしんを攻撃こうげきした。ナタンズにあるイランの主要しゅようなウラン濃縮のうしゅく施設しせつを標的ひょうてきとした。主要しゅような核かく科学かがく者しゃを標的ひょうてきとした。イランの弾道だんどうミサイルプログラムの核心かくしんを攻撃こうげきした」と述のべました。

ナタンズの核かく施設しせつとは

イラン中部ちゅうぶイスファハン州しゅうにあるナタンズの核かく施設しせつは、地上ちじょうと地下ちかに建設けんせつされたイラン最大さいだいのウラン濃縮のうしゅく施設しせつです。

2002年ねん8月つき、イランの反はん体制たいせい派はによってその存在そんざいが暴露ばくろされ、イランが秘密ひみつ裏うらに行いっていた核かく開発かいはつが発覚はっかくするきっかけとなりました。

2015年ねんの核かく合意ごういによってウラン濃縮のうしゅくはこのナタンズの施設しせつに限定げんていされ、濃縮のうしゅく度どの上限じょうげんも3。

67％に制限せいげんされましたが、2018年ねんにアメリカのトランプ前ぜん政権せいけんが合意ごういから一方いっぽう的てきに離脱りだつするとイラン側がわは反発はんぱつし、2021年ねんからは濃縮のうしゅく度ど60％のウランを製造せいぞう・蓄積ちくせきしています。

一方いっぽう、高こう濃縮のうしゅくウランの軍事ぐんじ転用てんようを警戒けいかいするイスラエルは長年ながねん、この施設しせつを最大さいだいの標的ひょうてきの1つとしてきたとされ、2008年ねんごろには、何者なにものかによるコンピューターウイルスを使つかったサイバー攻撃こうげきで、遠心えんしん分離ぶんり機きの一部いちぶが使用しよう不能ふのうになった際さい、アメリカやイスラエルの攻撃こうげきによるものだと伝つたえられました。

また、2020年ねんには遠心えんしん分離ぶんり機きを開発かいはつする建物たてもので爆発ばくはつや火災かさいが起おきたほか、2021年ねんにも電気でんき系統けいとうのトラブルがあり、イラン政府せいふはいずれもイスラエルが関与かんよした破壊はかい工作こうさくだと主張しゅちょうしています。

こうした中なか、ナタンズでは地上ちじょうにある研究けんきゅう用ようの濃縮のうしゅく施設しせつから地下ちかにあるより広ひろい濃縮のうしゅく施設しせつに高こう性能せいのうの遠心えんしん分離ぶんり機きが移設いせつされ、より安全あんぜんな場所ばしょに移うつす狙ねらいがあるとみられていました。

イスラエル非常ひじょう事態じたいを宣言せんげん

イスラエルのカッツ国防こくぼう相しょうは声明せいめいで「イランに対にたいする先制せんせい攻撃こうげきに伴ともなって、イスラエルに対にたいするミサイルや無人むじん機きの攻撃こうげきが予想よそうされる」としてイランの報復ほうふく攻撃こうげきに備そなえて全土ぜんどに非常ひじょう事態じたいを宣言せんげんしたことを明あきらかにしました。

イランの国営こくえいテレビは現地げんち時間じかんの13日にち午前ごぜん3時半じはんごろ、日本にっぽん時間じかんの13日にち午前ごぜん9時じごろ、首都しゅとテヘランで複数ふくすうの爆発ばくはつ音おんが聞きこえ、防空ぼうくうシステムが作動さどうしたと伝つたえました。

また、イランの国営こくえいテレビは、イスラエルの攻撃こうげきによって、軍事ぐんじ精鋭せいえい部隊ぶたい、革命かくめい防衛ぼうえい隊たいのトップ、サラミ総そう司令しれい官かんなどが殺害さつがいされたと伝つたえました。

イランの国営こくえい通信つうしんは、首都しゅとテヘランの住宅じゅうたく地ちで女性じょせいや子こどもを含ふくむ複数ふくすうの住民じゅうみんが死傷ししょうしたとも伝つたえています。

こうしたなかイランの治安ちあん当局とうきょく者しゃは13日にち、ロイター通信ろいた-つうしんに対にたいし「イスラエルからの攻撃こうげきに対にたいする対応たいおうは厳きびしく断固だんこたるものになる」と述のべ、イスラエルに報復ほうふくする考かんがえを示しめしました。

一方いっぽう、アメリカのルビオ国務こくむ長官ちょうかんは声明せいめいで「今夜こんや、イスラエルはイランに対にたいして単独たんどくで行動こうどうを起おこした。

われわれはイランに対にたいする攻撃こうげきに関与かんよしておらず、われわれが最さい優先ゆうせんにしているのはこの地域ちいきのアメリカ軍ぐんの保護ほごだ」としています。

イラン情勢じょうせいをめぐっては、今月こんげつ15日にちにアメリカとイランとの間まで核かく開発かいはつをめぐる協議きょうぎが行おこなわれる予定よていとなっていましたが、協議きょうぎの難航なんこうとともにイスラエルがイランの核かく施設しせつへの攻撃こうげき準備じゅんびを進すすめているとも伝つたえられていました。

アメリカのトランプ大統領だいとうりょうは12日にち、記者きしゃ団だんに対にたいして「攻撃こうげきは十分じゅうぶん起おこりえる。

大だい規模きぼな衝突しょうとつになる可能かのう性せいがある」と指摘してきしていました。

イラン側がわはこれまで攻撃こうげきを受うけた場合ばあい、イスラエル国内こくないにある核かく関連かんれん施設しせつを報復ほうふく攻撃こうげきするなどと警告けいこくしていただけに、両国りょうこくの軍事ぐんじ衝突しょうとつの拡大かくだいが懸念けねんされます。

イラン国営こくえいテレビ「核かく汚染おせんの兆候ちょうこうは確認かくにんされず」

ロイター通信ろいた-つうしんは、イランの国営こくえいテレビがイスラエルからの攻撃こうげきを受うけたナタンズの核かく施設しせつで「核かく汚染おせんの兆候ちょうこうは確認かくにんされてない」と報ほうじたと伝つたえています。

一方いっぽう、「核かく汚染おせん」の具体ぐたい的てきな内容ないようについては明あきらかになっていません。

米べいホワイトハウス「国家こっか安全あんぜん保障ほしょう会議かいぎ」開催かいさいへ

アメリカのホワイトハウスはトランプ大統領だいとうりょうが13日にち午前ごぜん11時じ、日本にっぽん時間じかんの14日にち午前ごぜん0時じから危機きき管理かんりにあたるための「シチュエーション・ルーム」でNSC＝国家こっか安全あんぜん保障ほしょう会議かいぎの会合かいごうを開ひらくと明あきらかにしました。

解説かいせつ “なぜ攻撃こうげき“

林はやし官房かんぼう長官ちょうかん「在留ざいりゅう邦人ほうじんの保護ほごに万全ばんぜんを期きす」

林はやし官房かんぼう長官ちょうかんは閣議かくぎのあとの記者きしゃ会見かいけんで「イスラエルによる発表はっぴょうや関連かんれんの報道ほうどうは承知しょうちしている。

現在げんざい、さらなる事実じじつ関係かんけいを確認かくにん中ちゅうだが、政府せいふとして在留ざいりゅう邦人ほうじんの保護ほごに万全ばんぜんを期きすとともに、事態じたいのさらなる悪化あっかを防ふせぐべく、引き続ひきつづき必要ひつようなあらゆる外交がいこう努力どりょくを行おこなっていく」と述のべました。

石破いしば総理そうり大臣だいじんは13日にち午前ごぜん、総理そうり大臣だいじん官邸かんていで外務省がいむしょうの安藤あんどう・中東ちゅうとうアフリカ局長きょくちょうらと面会めんかいし、最新さいしんの中東ちゅうとう情勢じょうせいについて報告ほうこくを受うけました。

中谷なかたに防衛ぼうえい大臣だいじんは「現在げんざい、情報じょうほうを収集しゅうしゅうしている。

中東ちゅうとう地域ちいきでは、情勢じょうせいが大おおきく変動へんどうし、流動的りゅうどうてきかつ緊迫きんぱくした状態じょうたいが継続けいぞくしていて、情勢じょうせいを懸念けねんをもって注視ちゅうししている。

在外ざいがい邦人ほうじんの保護ほごに万全ばんぜんを期きすとともに、防衛ぼうえい省しょう・自衛隊じえいたいとしても、外務省がいむしょうをはじめとする関係かんけい省庁しょうちょうと緊密きんみつに連携れんけいしつつ、情勢じょうせいの推移すいいに応おうじて適切てきせつに対応たいおうしている」と述のべました。

武藤むとう経済けいざい産業さんぎょう大臣だいじんは「中東ちゅうとう地域ちいきは世界せかいのエネルギー供給きょうきゅうを支ささえる重要じゅうような地域ちいきの1つだ。

この地域ちいきにおける緊張きんちょう緩和かんわと情勢じょうせいの安定あんてい化かは、わが国わがくにの国益こくえきにとって極きわめて重要じゅうようだ」と述のべました。

その上うえで、「現時点げんじてんで日本にっぽんのエネルギーの安定あんてい供給きょうきゅうに影響えいきょうは生しょうじていないと認識にんしきしているが、高たかい緊張きんちょう感かんを持もって状況じょうきょうを注視ちゅうししていきたい」と述のべました。

経済けいざいへの影響えいきょうは

【原油げんゆ市場しじょう】

東京とうきょう原油げんゆ市場しじょうでは中東ちゅうとう産さんの原油げんゆの先物さきもの価格かかくが一時いちじ、7％以上いじょうの上昇じょうしょうとなるなど大幅おおはばに値上ねあがりしています。

東京とうきょう市場しじょうで取り引とりひきされている中東ちゅうとう産さんの原油げんゆの先物さきもの価格かかくは、取り引とりひきの中心ちゅうしんとなっている「ことし11月つきもの」が、午前ごぜん中ちゅうに一時いちじ、1キロリットルあたり6万まん3200円えんをつけ、12日にちの終値おわりねより7％あまり上昇じょうしょうしました。

イスラエルがイランに攻撃こうげきを行おこない、中東ちゅうとう情勢じょうせいの先行さきゆきへの懸念けねんが強つよまっているためで、ニューヨーク原油げんゆ市場しじょうでも国際こくさい的てきな取り引とりひきの指標しひょうとなるWTIの先物さきもの価格かかくが、1バレル＝77ドル台だいまで上昇じょうしょうし、攻撃こうげきが報ほうじられる前まえの1バレル＝68ドル台だいから大おおきく上昇じょうしょうしています。

市場しじょう関係かんけい者しゃは「イスラエルがイランの核かく関連かんれん施設しせつなどを攻撃こうげきしたと伝つたえられたことで投資とうし家かの間までは攻撃こうげきの範囲はんいがさらに拡大かくだいすれば、石油せきゆの供給きょうきゅうに影響えいきょうが出でるのではないかという懸念けねんが広ひろがっている」と話はなしています。

【株式かぶしき市場しじょう】

13日にちの東京とうきょう株式かぶしき市場しじょうはイスラエルがイランを攻撃こうげきしたことで中東ちゅうとう情勢じょうせいの先行さきゆきへの懸念けねんが強つよまり、日経にっけい平均へいきん株価かぶかは一時いちじ、600円えん以上いじょう値下ねさがりしています。

13日にちの東京とうきょう株式かぶしき市場しじょうでは取り引とりひきが始はじまって間まもなく、イスラエルがイランに攻撃こうげきを行おこなったと伝つたわり、中東ちゅうとう情勢じょうせいの先行さきゆきへの懸念けねんから投資とうし家かの間までリスクを避さけようという動うごきが強つよまりました。

このため、幅広はばひろい銘柄めいがらに売うり注文ちゅうもんが広ひろがり、日経にっけい平均へいきん株価かぶかは一時いちじ、600円えん以上いじょう値下ねさがりしています。

その後そのごはいくぶん買い戻かいもどしの動うごきも出でて、日経にっけい平均へいきん株価かぶか、午前ごぜんの終値おわりねはきのうの終値おわりねと比くらべて507円えん16銭せん、安やすい、3万まん7665円えん93銭せん。

東証とうしょう株価かぶか指数しすう、トピックスは35。01、下さがっ2747。96。午前ごぜんの出来でき高だかは、11億おく9579万まん株かぶでした。

市場しじょう関係かんけい者しゃは、「イスラエルがイランの核かく関連かんれん施設しせつを攻撃こうげきしたということも伝つたわっていて、投資とうし家かの間まではイラン側がわが報復ほうふくし、紛争ふんそうがさらに拡大かくだいするのではないかという懸念けねんも出でている。

買い戻かいもどしの動うごきも一部いちぶに見みられるが、両国りょうこくの紛争ふんそうが長期ちょうき化かすれば世界せかい経済けいざいへの影響えいきょうも避さけられないだけに、中東ちゅうとう情勢じょうせいの動向どうこうから目めが離はなせなくなっている」と話はなしています。

イランとイスラエルの対立たいりつは

イランとイスラエルは、かつて友好ゆうこう的てきな関係かんけいにありましたが、1979年ねんにイランで起おきた革命かくめいでイスラム教いすらむきょうの指導しどう者しゃが統治とうちする現在げんざいの体制たいせいが確立かくりつされたあとは激はげしく対立たいりつしています。

イランは、イスラエルをイスラム教いすらむきょうの聖地せいちでもあるエルサレムを奪うばった敵てきとみなし、国家こっかとして認みとめていません。

これに対にたいし、イスラエルも、イランがパレスチナのイスラム組織そしきハマスやレバノンのシーア派は組織そしきヒズボラを支援しえんし、イスラエルの安全あんぜんを脅おびやかしているとして敵視てきししてきました。

2000年代ねんだいにイランが核兵器かくへいきを開発かいはつしている疑惑ぎわくが持ち上もちあがると、イスラエルは、イランの核かく開発かいはつを阻止そしする動うごきを強つよめ、対立たいりつはいっそう先鋭せんえい化かしました。

近年きんねんは双方そうほうによるとみられる攻撃こうげきが相次あいつぎ、「シャドー・ウォー＝影かげの戦争せんそう」とも呼よばれる状態じょうたいが続つづいてきました。

イランでは2020年ねん、核かく開発かいはつを指揮しきしてきた研究けんきゅう者しゃが何者なにものかに殺害さつがいされた上うえ、核かく関連かんれん施設しせつでの火災かさいなどがたびたび起おき、イラン側がわはいずれもイスラエルの犯行はんこうだと主張しゅちょうしました。

一方いっぽう、近海きんかいのオマーン湾わんではイスラエルの企業きぎょうや経営けいえい者しゃが関かかわる船舶せんぱくが相次あいついで攻撃こうげきされ、イランによる報復ほうふくと見みられています。

おととし10月つき、パレスチナのガザ地区ちくでイスラエルとハマスの戦闘せんとうが始はじまると、対立たいりつはさらに深ふかまり、イスラエルは隣国りんごくシリアにあるイランの軍事ぐんじ精鋭せいえい部隊ぶたい・革命かくめい防衛ぼうえい隊たいの拠点きょてんなどへの攻撃こうげきを強つよめました。

去年きょねん4月つきには、イスラエルによるとみられる攻撃こうげきで、シリアにあるイラン大使館たいしかんが破壊はかいされ、革命かくめい防衛ぼうえい隊たいの司令しれい官かんらが殺害さつがいされました。

これに対にたいしイランはおよそ2週間しゅうかん後ごに報復ほうふくとしてミサイルや無人むじん機きを使つかい、初はじめてイスラエルへの直接ちょくせつ攻撃こうげきに踏み切ふみきりました。

その6日にち後ごにはイラン中部ちゅうぶの空軍くうぐん基地きちの付近ふきんで爆発ばくはつがあり、イスラエルによる対抗たいこう措置そちとみられています。

ただ、双方そうほうの被害ひがいは限定げんてい的てきだったとされ、それ以上いじょうの攻撃こうげきの応酬おうしゅうには至いたらず、互たがいに大だい規模きぼな紛争ふんそうに発展はってんするのは避さけたい思惑おもわくがあるとみられていました。

しかし、去年きょねん7月つきにハマスのハニーヤ最高さいこう幹部かんぶが訪問ほうもん先さきのイランの首都しゅとテヘランで殺害さつがいされ、イランは、イスラエルへの攻撃こうげきだとして報復ほうふくを宣言せんげんします。

さらに9月つき27日にちにイスラエル軍ぐんによるレバノンの首都しゅとベイルート近郊きんこうへの空爆くうばくでヒズボラの最高さいこう指導しどう者しゃナスララ師しが殺害さつがいされます。

そして10月つき1日にち、イランはイスラエルに対にたいし180発はつを超こえる弾道だんどうミサイルによる大だい規模きぼな攻撃こうげきを行おこない、ハニーヤ最高さいこう幹部かんぶやナスララ師しの殺害さつがいなどへの報復ほうふく措置そちだとしています。

これに対にたいし、イスラエルも10月つき26日にち、対抗たいこう措置そちとしてイラン国内こくないの複数ふくすうの地域ちいきに空爆くうばくを行おこない、ミサイル製造せいぞう施設しせつや防空ぼうくうシステムなどを攻撃こうげきしたと発表はっぴょうしました。

このあと、イランは再ふたたび報復ほうふくする考かんがえを示しめしましたが、ガザ地区ちくやレバノンの情勢じょうせいをめぐるイスラエル側がわの対応たいおうを見極みきわめて判断はんだんする姿勢しせいに転てんじ、これまでのところ報復ほうふくに踏み切ふみきっていません。

一方いっぽう、イスラエルは、イエメンの反はん政府せいふ勢力せいりょくフーシ派はがハマスへの連帯れんたいを示しめしてイスラエルへのミサイル攻撃こうげきなどを続つづけていることをめぐり、イランがフーシ派はを支援しえんしていると非難ひなんし、イランへの攻撃こうげきも辞じさない姿勢しせいを強調きょうちょうしていました。